フィニアンの虹の作品情報・感想・評価

「フィニアンの虹」に投稿された感想・評価

中庭

中庭の感想・評価

2.7
井戸から空へ飛んでいくトミー・スティールの常軌を逸した笑顔の強度がトラウマ的に脳裏に焼きつく笑
積まれた木箱や荷物によって作られた高低差をいともたやすくミュージカルの言語表現に組み込み、まるで自由に上下運動をやりこなしているように見えるフレッド・アステアの身体の伸びやかさには目を見張るものがある。
フレッド・アステアにとって最後のミュージカル出演になった作品。若き日のフランシス・フォード・コッポラがメガホンを取り、巨額の制作費を使って撮影されたとのこと。

アイルランド人のフィニアンとその娘シャロンが、金の壷を抱えてレインボー・バレーにやってきた。これをその地に埋めれば金持ちになれると信じてやまないフィニアンだったが、実はその壷は、願い事を3つまでかなえる不思議な妖精の壷で...。

おじいちゃんになったアステアですが、軽快なステップは衰え知らず。彼を真ん中に、レインボー・バレーの住民たちが踊るマスダンスが圧巻でした。
1960年代後半はミュージカル黄金時代の終焉を物語る時期でもあるため、大掛かりなロケーション撮影が敢行されていた模様。セットを飛び出して、太陽の下で軽快に踊るアステアを見るのはその意味ではかなり新鮮でした!
ペトゥラ・クラークの歌う楽曲もどれもどこか切ない印象の、綺麗な曲ばかりで癒されます。バレリーナの雨の中のダンスも綺麗でした。

その一方で、妖精オグ役のトミー・スティールのちょっぴりオーバーな演技や、人種差別をテーマにしたちょっとシビアな内容は少し親しみづらかったのが本音...。
ストーリーも微妙だったのはミュージカルあるあるですが(笑)アステアのダンスを観られる意味では良い作品でした。
hina

hinaの感想・評価

4.2
思い出のあるミュージカルだから、
音楽を聴くとなんだか泣けてきてしまう
yaaa

yaaaの感想・評価

4.0
フランシス・フォード・コッポラ監督のミュージカル映画。

ショービズの大御所と新進気鋭の若造が組んだらどうなるか?
支離滅裂のとっちらかった映画ができた。けど楽しい。

アイルランドからアメリカ・フォートノックスへ金持ちを目指すトンチキなおやじがやって来た。OPのトンチキのアメリカ横断のモンタージュは見る価値あり。理想の地・虹の谷に住み始めるトンチキの周辺でおこるワイワイガヤガヤ。

ストーリーは遠く彼方へ置いといて、ロケーションでミュージカルシーンを撮るという野望(予算の都合で全編できなかったらしい)はかなり効いていて、カメラポジションの制約のない野外で縦横無尽に動き回るフレッド・アステアと群集、カメラのダンスシーンは見事に楽しい。
セット内でも踊るがその落差が激しい。
ミュージカル映画としては最後の出演のフレッド・アステアだがその足技?は初期のジャッキー・チェンのカンフー、ブルース・リーのヌンチャクさばきをみているような肉体を駆使した芸の凄さを感じる。

どうでもいいストーリーでもお気楽ににみえる人種問題を入れたりしてチャレンジングである。

ミュージカル映画に疎いので良いミュージカル映画かどうかわからないが、カメラが屋外にでたミュージカルシーンは躍動感を感じおもしろいと思えた。