秀逸な社会派作品と言えるはずなのに、コメディでもあり、ファンタジーでもある、不思議な一作。今年観た中で一番好きな作品。
まずは音楽の使い方が最高。冒頭のバッハも良いし、作中の核となっているシューベ…
【父親の呪縛に対する足掻き】
第22回東京フィルメックスで観逃していたパナー・パナヒ監督『砂利道』を観た。パナー・パナヒはイラン映画の巨匠ジャファル・パナヒの息子であり本作が長編デビュー作となる。実…
イランの国境近くでの、家族揃って車の中にいる...。どうも申し訳ないけど、中東と聞くと、すぐに戦争とか紛争とかを思い描いてしまいます。なので、この意味深なタイトルもあり、そっち方面かと思ったんです…
>>続きを読む
音楽の入り方が独特で、いったい今どんな感情でいればよいのかと混乱させられるシーンも多々あったが、イランの現在も確かに続く問題を作品に仕上げているのはやはり凄い。
いったい、この家族はどこへ向かっ…
イラン映画の巨匠であり現在収監中のジャファル・パナヒの息子が監督した作品。
とはいえ父親との力量の差がしっかり出ている中身。
父親と母親、そして2人の息子を連れた車がイランの大地を走る。
詳細な説…
©JP Film Production, 2021