この取り留めのなさが213分の大ドキュメンタリーから相応の浪漫的ドラマを抉り出し、個の人生にはどんな映画よりも濃い大叙事詩が内包されているのだとインタビューで証明される。
東北地方の山奥、古屋敷村…
土本典昭・小川紳介監督作品連続上映にて。
山形県上山市の蔵王山中に入った、古屋敷村とその住人たち。かつては18あった家々は、ここ10年の間に減少し、現在はわずか8軒の小さな村。若者は皆、町で働き日…
イラスト,山形県上山市古屋敷,昭和55年,シロミナミ,稲開花,温度装置,危険温度,刈り残し稲調べ,地形図,ドライアイス,番城,大深沢,下南沢行燈穂,地形図2,作土.すき床調査,鉄量,酸素食いバクテリ…
>>続きを読む【1982年キネマ旬報日本映画ベストテン 第5位】
ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞した。『三里塚』シリーズなどで知られる小川紳介のドキュメンタリー作品。3時間…
210分ということで体調を整えつつ出掛ける。何しろ初めて観る作品なのだから。
上映開始後10分も経たぬ頃、これ観たことがある、もしやシロ何とかという靄が出てくるのではあるまいか、と思った数分後にそ…
本作の演出について『映画を獲る』の中で監督が語っている部分。「そのときに僕が採った方法は、映画の内容をストーリーもなにもその人にみんな話すんです。(略)できればラッシュも見てもらって。で、その人と一…
>>続きを読む田村正毅の撮影がすごい。普通インタビューをそのミリ数のレンズで撮るか?身振り手振りで語る村人の呼吸を捉える撮影術。
元々生と死の臭いがする映画だと思うが、40年の歳月がそれを熟成させてしまった。も…