EDDIEさんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

わたしはダフネ(2019年製作の映画)

3.8

ダウン症の娘ダフネ。
“私はもう大人なの!”
悲痛な言葉とは裏腹に彼女の言動を放っておけない父。
母の墓を目指して“徒歩”で旅をする2人。父は娘への固定観念が逞しい信頼へと変わっていく。
イタリアを舞
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マイアミ・バイス(2006年製作の映画)

3.1

運び屋inマイアミ。
麻薬組織に潜入捜査する2人の刑事。
ドラマ“マイアミバイス”知ってる前提で始まりながらバディ映画としては物足りなさも。
緊迫した交渉シーン、終盤の銃撃戦と見所はあるがやや惜しい感
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プレミアム・ラッシュ(2012年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃおもしれーじゃねーか!日本劇場未公開。
ヤベー奴に追いかけ回される系スリラー。
ニューヨークを激走するメッセンジャーたち。ヤベー奴はなんと警察!?
スリル満点の見せ方といい、演出といい、デ
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.2

イジメは連鎖する。
復讐心に駆られ感情を失くした少女役を山田杏奈が鬼気迫る怪演。確かに凄い!
脇を固める役者たちも皆が無慈悲に徹する。
ただ倫理観を通り越した行為の連続にあまり感情移入はできなかった。
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ボン・ジョヴィ フロム・アンコール・ナイツ(2021年製作の映画)

4.5

ボーカルジョンの故郷ニュージャージーで披露する新旧織り交ぜた楽曲の数々。
劇場音響“odessa”で体感するライブミュージックは「最高」のひと言。
“音”に関してはLiveと遜色ないが、やはり騒げない
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ビルとテッドの大冒険(1989年製作の映画)

3.6

アレックス・ウィンター×キアヌ・リーブスのSFコメディ。
ロックスターを目指す2人の高校生が落第をかけた歴史の発表のためにタイムスリップ!
とにかく緩いしチープで程度も低いけど結構楽しめた。歴史上の偉
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胸が鳴るのは君のせい(2021年製作の映画)

3.0

常に前向きな女の子と常に何かが辿々しい男の子、2人の高校生の恋物語。
男主人公の恋のライバルとの演技力の差が如実に出ていて痛々しい…少し可哀想なぐらい。
内容的にはよくあるキラキラ青春ラブコメだけど中
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.3

“ジョン・ウィック”製作チームが再びタッグを組んだハードアクション。
「普通の中年オヤジが実は強い」の最新版で、相変わらずよくこんなアクション思い付くなと感心するばかり。
緩いコメディの挿入は癒しにも
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.8

未熟な漫画家が殺人鬼目撃をきっかけに大ブレイク!
漫画の続きを殺人鬼が具現化するアイデアが秀逸。
菅田将暉×Fukase×小栗旬の構図が見応えあり。
最後の最後は尻切れトンボ感があったけど、セカオワF
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名も無い日(2020年製作の映画)

4.7

仲の良い3兄弟。
優秀で真面目な次男。
なぜ死ななければならなかったのか。
自責の念に駆られるも…遺された家族の人生は続く。
独特な編集に魅せられ、家族や周囲の人々との関係性を映像で語る演出に唸る。
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ハードコア(2015年製作の映画)

3.4

全編主人公の一人称視点で撮られた異色アクション。
ゲーセンのシューティングゲームの世界観をそのまま映画にしたような作品。斬新なアイデアは面白い。
ヘイリー・ベネットが美しすぎる。ただ見辛い…。

公開
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トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング(2019年製作の映画)

4.0

オーストラリアの義賊“ネッド・ケリー”が紡ぐ自分の物語。
罪は過去となれど罪の意識は消えない…反逆は腐った大人や権力への対抗策。
壮絶な展開の連続から目が離せない!
あと登場人物だいたい裸。

この物
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ブラックバード 家族が家族であるうちに(2019年製作の映画)

3.9

“尊厳死”を選んだ母。

母の選択を尊重しながら残された家族の気持ちが錯綜する。

この映画が正しい正しくないではない。
最期の日まで家族で過ごし何を伝えるか。
互いの胸の内をさらけ出そう。後悔なきよ
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カムバック・トゥ・ハリウッド!!(2020年製作の映画)

3.7

3人の名優が1970年代ハリウッドにまるで舞い戻ったかのよう!
落ち目のプロデューサーマックスがとんでもない方法で金儲けを画策。人生の好転は奇跡の掛け合わせ。思いもよらぬ展開が笑いを誘う。エンドクレジ
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映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット(2021年製作の映画)

2.6

最凶のギャンブラー視鬼神真玄。その正体はとんだ噛ませ犬。本来盛り上がるはずのロシアンルーレット対決も映画前半だけでお腹いっぱいになり飽き飽き。
ドラマシリーズ含め一番つまらなかった。中川大志の存在が救
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

4.2

原作を忠実に描きつつ、緊迫した展開の連続に息を呑む見事な前日譚であり完結編。
完璧すぎるOVA“追憶編”と比較すると分が悪いが原作ファンも納得させる物語が紡がれているのでは。
雪代巴役有村架純の凛と際
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女たち(2021年製作の映画)

2.8

生きづらさ。40歳手前の女性、独身、定職なし、田舎暮らしの鬱屈さと母親の介護に翻弄される。
田舎こそ弱者がコロナに生活を奪われる模様をメタファー的に演出。現実を愁う。
台詞で語り過ぎない手法は好感が持
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.9

これぞスパルタ教育…!!
300の軍勢で100万に挑む漢たちのプライドを賭けた戦い。
勝つか負けるか、生きるか死ぬかではない。
戦うか戦わないか…否!戦うしか選択肢はないのだ!
フルCGな背景はこの際
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ビッグ・バグズ・パニック(2009年製作の映画)

4.0

突如街が大型昆虫に占拠される!!
人はかくも無力なのか…手も足も出ない。しかし彼らは学ぶ、虫への対抗策を。
超コテコテのB級ながら細かな伏線を丁寧に回収する展開が実に面白い。
虫がムリ!という人以外に
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映画 ホタルノヒカリ(2012年製作の映画)

1.5

もはやサイコパスで言うことめちゃくちゃな手越と白玉ぐらいしか記憶に残らない邦画史に残る迷作。
人気ドラマの実写化として完全にファンすらも置いてけぼりにしそうな脚本に唖然。


「ぶちょーーー!!!!」
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ガフールの伝説(2010年製作の映画)

3.4

フクロウたちを主役に据えた斬新なファンタジー。伝説の勇者フクロウに憧れるソーレン、そんな弟に辟易する兄。伝説は本当なのか?
アニメでもザック・スナイダーらしい圧倒的な映像美やアクションのカッコ良さに目
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エンジェル ウォーズ(2011年製作の映画)

3.4

原題“Sucker Punch”は「不意打ち」の意味。
確かにこれは不意打ち食らった〜!
精神病棟に閉じ込められた女たちが繰り広げる妄想半端ない中二病アクション!
オスカー・アイザックのクセが強すぎる
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アオラレ(2020年製作の映画)

4.4

そのクラクションが運命を変える…超絶あおり運転野郎と母息子の行き詰まる攻防!
もはや意地とも取れる執拗な追走劇は強面ラッセル・クロウの表情も相まって最高級のハラハラ具合。現代の社会問題を風刺しつつ、確
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HOKUSAI(2020年製作の映画)

3.1

稀代の絵師・葛飾北斎を柳楽優弥&田中泯のW主演で描く。
喜多川歌麿、東洲斎写楽など錚々たる顔ぶれから見出され、世に解き放たれた北斎の偉大なる道は伝わった。
ただ4章構成で描くにはエピソードが浅く北斎の
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明日の食卓(2021年製作の映画)

4.3

三者三様、百者百様の家族の在り方。人間誰しも失敗する。失敗だと気付かないこともある。無言の加害性や他者のコントロールできない行為は特に絶望を感じてしまう。
一つ一つの問題が生じたとき、親として人として
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.2

ディズニー史上最悪のヴィラン“クルエラ”誕生譚。
ルーツや彼女のひん曲がった性格の根源、ダルメシアンに拘る要因など、全てが明かされる。
パンキッシュなスタイルをエマ・ストーンが見事体現。「プラダを着た
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.7

“大切なことはすべて「オズの魔法使」が教えてくれた”

自殺未遂により精神病院に収容されたスザンナ。
異常と日常が折り重なる現実に戸惑い葛藤する。正常の境界線とは?
アンジェリーナ・ジョリーの演技は圧
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.8

4時間があっという間!とまでは言わずとも飽きの来ない構成、観賞後すぐにもう一度観たいと思わせる惹きつける作品力に脱帽。
2017年版とどう違うか細かいところはわからないが、明らかに別物で本作は記憶にも
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101匹わんちゃんII パッチのはじめての冒険(2002年製作の映画)

4.0

101匹のうちの1匹“パッチ”が主人公。
ヒーロー犬サンダーボルトに憧れ、大勢のうち1匹でしかなかった子犬がオンリーワンになる成長を描くストーリーに感動。
個人的には1作目よりも好きだった!

パッチ
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101匹わんちゃん(1961年製作の映画)

3.5

犬の一目惚れがきっかけで結ばれた飼い主の男女と飼い犬のオスメス。生まれた子犬はなんと15匹!
可愛らしいダルメシアンの毛皮でコートを作ろうと企むクルエラの恐ろしい人間描写。なるほど、ディズニー史上最恐
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.4

人間の創造物、AIロボットエヴァ。人里離れた研究施設で実験的試みを行うケイレブとネイサン。
知能と学習機能を持つAIだからこその視点と神の視点、誰を信じてよいかわからない疑惑性が面白さを加速させる。
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ソウ(2004年製作の映画)

4.5

2人の男と1人の死体。バスルームで繰り広げられるシチュエーションスリラー。
男たちはなぜ囚われたのか…命懸けのゲームを強いる“ジグソウ”は最前列で彼らを監視する。
張り巡らせられた謎が終盤に解き明かさ
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アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

3.9

ザック・スナイダー監督が再びゾンビ映画の概念を変革させたNetflixオリジナル。
お馴染み走るゾンビ、知性と感情を併せ持つゾンビ、更にその頂点に立つ王。金品強奪に挑む傭兵らに立ちはだかる障壁の連続。
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ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.2

“ゾンビはゆっくり歩く”という固定観念を改めた“走るゾンビ”が迫り来るゾンビ映画の歴史的傑作。ロメロ版『ゾンビ』のリメイク。
爆発のド派手演出、目を見張るカーアクションなど、次から次に巻き起こる展開は
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ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(2019年製作の映画)

4.5

“アバウトタイム”を超えた!
過去の名作を参考にしながらも斬新なタイムトラベル設定に舌を巻く。
圧倒的美貌のヒロイン、最高に面白い親友とキャラへの愛着から愛すべき作品に。ラストの主人公の選択も良い。
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拝啓、永田町(2021年製作の映画)

3.0

病院の院長、突如参院選出馬を表明。自由奔放な院長・峰山に翻弄されながらも熱心にサポートする秘書・坂上が主人公。
政治の汚さ、選挙の裏側を知る意味では面白い。
ただ伝えたいことが溢れすぎてて迷子になり人
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