エディさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

エディ

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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.3

ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦で疲弊しばらばらになった旧ユーゴスラビアの混乱の半世紀を描いた映画。いかにもエミール・クストリッツァの作品らしく終始ジプシー音楽が鳴り響きハイテンションで滑稽な作りの騒が>>続きを読む

プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)

4.2

気持ちが悪いくらいにネクラな男が母のボーイフレンドの別荘で過ごす苦痛のひと夏で変わる物語。すごく良かった。

超ネクラなダンカンは、母パムのボーイフレンドのトレントとその娘と別荘で過ごすことになる。テ
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バーニー みんなが愛した殺人者(2011年製作の映画)

2.3

誰からも愛されているナイスガイが殺人を犯した経緯や顛末を描いた実話に基づいた映画。特異な事件なので絶対面白いだろうと思っていたが、演出、脚本がしょうもなさすぎて退屈極まりなかった。

舞台はカーセージ
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早春(1956年製作の映画)

4.0

浮気発覚で危機が訪れた倦怠期の夫婦を描いた小津作品。妻昌子の機微が上手く描かれていないのが不満だけど、男同士の会話、女同士の会話にリアリティを感じるので今も共感できる映画になっている。
結婚8年目の杉
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ふたりにクギづけ(2003年製作の映画)

3.8

結合双生児の兄弟が巻き起こす騒動を描いたコメディ。結合双生児をネタにしてコメディを作ろうという発想にまず驚かされるが、主人公達に対する差別なども軽く爽やかに描いているので、障害を持った人たちを笑い飛ば>>続きを読む

マチェーテ(2010年製作の映画)

3.8

映画「グラインドハウス」の劇中の偽の予告編の一つが実際に映画化されたバイオレンスアクション。「エル・マリアッチ」三部作などを彷彿とさせる、ロバート・ロドリゲスの若い頃の過激だけどちょっとコミカルで躍動>>続きを読む

22ジャンプストリート(2014年製作の映画)

3.4

21ジャンプストリートの続編で舞台は高校から大学に変わった。女子大生が新しいタイプの麻薬を服用し死亡する事件が起きたために大学に潜入操作をすることになったジェンコとシュミットが大学生活をエンジョイしな>>続きを読む

東京暮色(1957年製作の映画)

3.5

未婚で妊娠したことで、出奔した母の汚れた血を引いているのではないかと苦悩する娘と、その父の姿を描いた小津作品。穏やかで平和な家庭のちょっとしたさざなみを描くテーマが多い小津作品にしては極めて激情的で重>>続きを読む

天国は、ほんとうにある(2014年製作の映画)

2.7

臨死体験をした4歳の少年による天国の話を信じる牧師である父親が巻き起こす騒動を描いた映画。天国を見たという話は良く聞くのでこれはこれでアリかと思うけど、原作がおかしいのか映画の作り方が下手すぎるのかと>>続きを読む

秋日和(1960年製作の映画)

3.8

夫を亡くした母の再婚話と娘の結婚を通して母娘の関係を描く小津作品。小津は父と婚期が遅れている娘の関係を描いた作品は多いけど、母と娘を描いた作品はこれだけだ。ただ、家族である娘にいてほしいという気持ちと>>続きを読む

黄金の棺(1966年製作の映画)

3.9

マカロニ・ウェスタンの名匠セルジョ・コルブッチの代表作品。南北戦争時代に、敗色濃厚だった南軍を立て直すために、南軍シンパの家族が北軍の現金護送車を強奪して自軍に届けようと奮戦する物語。邦題は映画の見所>>続きを読む

ワイルド・スピード EURO MISSION(2013年製作の映画)

4.3

一気にスケールが大きくなったワイルドシリーズ第6作目。これ以上に面白いカーアクション映画は、最新作SKY MISSIONを観るまでは不可能だと思っていたくらいの出来栄え。

前作で巨額の富を手にして悠
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キューティ・コップ(2015年製作の映画)

3.1

クソ真面目な婦人警官とラテン系の明るいノリのわがまま美女が繰り広げる騒動を描いたロードムービー的なコメディ。

超がつくほど真面目な婦人警官クーパーは、子供の頃から警官だった父のパトカーに乗って警察無
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.1

フィンランドの奇才カウリスマキが失職した夫婦が失意から希望を見出すまでを描いた素敵な映画。
主人公イロナは老舗レストラン「ドゥブロヴニク」の給仕長を務める女性で、市電の運転手をする夫ラウリと慎ましくも
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マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.3

頭が固く皮肉屋で周囲をイラつかせる発言を言わせたら天才的なマジシャンと楽観的な美人占い師とのロマンスらしきものを描いたコメディ仕立てのロマンス映画。良くも悪くもウディアレンの作品らしく、癖があってひね>>続きを読む

ホーム・スイート・ヘル/キレたわたしの完全犯罪(2015年製作の映画)

2.3

浮気した旦那を殺人に追い詰める恐妻によるサイコホラー。ラブコメみたいなジャケットやタイトルだし、TSUTAYA店頭のポップでもブラックコメディとして紹介されていたけど、ストーリーは全く面白くないので純>>続きを読む

曳き船(1941年製作の映画)

3.8

ジャン・ギャバンを主人公にして、難破船の船長と救助した船に乗っていた女との不倫を描いた巨匠グレミヨンによるロマンス映画。船乗りを主人公をしているけど、内容はテレビの昼のメロドラマ。時間が短いせいか、登>>続きを読む

非情の罠(1955年製作の映画)

3.2

なかなか頂点に上り詰められないうらぶれたボクサーがアパート向かいの女を助けたことで女の愛人のギャング組織から狙われるドキュメンタリータッチの映画。キューブリックの処女作だが、傑出したものは感じない。>>続きを読む

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年製作の映画)

2.4

シリーズ3作目だが、前後の話は全く繋がっていないで、1作目、2作目の登場人物すら出てこない。後のシリーズでつじつまを合わせたので、時系列的には5作目 EURO MISSION と7作目SKYの間に入っ>>続きを読む

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.8

フィンランドの監督カウリスマキによる無口な男たちと女たちの奇妙な道中を描く小品。会話が全く噛み合わない間の悪さが全編に漂っているのだが、不快ではなく妙な間合いが面白い。ひょうひょうとしていてユーモアを>>続きを読む

ワイルド・スピード MEGA MAX(2011年製作の映画)

4.2

シリーズ第4作。走り屋映画からスリリングなアクションになってから2作目。ブライアンが晴れてドムファミリーになってブラジルの裏社会相手に巨額の金をせしめるというアクション。今作で巨万の富を得たので、次作>>続きを読む

ハッピーエンドが書けるまで(2012年製作の映画)

3.3

妻が愛人を作り家を出た家庭の父と娘、息子たちがそれぞれの愛を模索していくドラマだが、主役級の人物の全員が作家という不自然な設定で展開していくのでいまいちリアリティを感じなかった。
主人公の作家ビルは、
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リスボンに誘われて(2012年製作の映画)

3.6

スイスの堅物教師が自殺しようとした女性を救ったことをきっかけに、一冊の本に導かれポルトガルのリスボンに行き、著者の足跡を辿ることで新しい人生への歩みを始めようという物語。魂の叫びが記された本をきっかけ>>続きを読む

ワイルド・スピード MAX(2009年製作の映画)

3.8

ワイルドスピード4作目だが、この映画から単なるストリートレーサー的な走り屋映画から、カーアクションがすごいアクション映画に昇華し始めたと思う。スピード前作TOKYO DRIFTは関連性がないので実質3>>続きを読む

ショート・ターム(2013年製作の映画)

3.9

未成年者のための短期保護施設で働く職員と子供たちの心の交流を描いたヒューマンドラマ。こういう設定で職員同士とか子供たちだけの関係を描く映画は散見されるが、職員と子供の心の交流を上手く描いているのでとて>>続きを読む

未知との遭遇(1977年製作の映画)

3.4

宇宙人と人類のファーストコンタクトを描いた記念碑的なSF映画なのだが、印象的なラストシーンを除くと、映画全体としてはかなり不満だ。異星人の存在を隠蔽しようとする政府と、異星人からのメッセージを受けたか>>続きを読む

父の秘密(2012年製作の映画)

2.1

母を亡くした父娘が再起をかけて移った新天地で、娘が壮絶ないじめに遭ったことで人生が変わる様子を淡々と描いた映画だが実に胸糞悪い。後味ではなく、そこに至るまでの設定が胸糞悪いのだ。現実にこういう世界はあ>>続きを読む

小早川家の秋(1961年製作の映画)

3.7

京都伏見の造り酒屋一家の隠居した旦那の、一見すると気ままな日々を描くことで、大黒柱の存在の大きさを感じさせてくれる小津作品。娘の結婚など父娘の関係が多い小津作品だが、この作品では隠居しても大黒柱の存在>>続きを読む

イントゥ・ザ・ウッズ(2014年製作の映画)

2.3

シンデレラ、赤ズキン、ジャックと豆の木などのおとぎ話の主人公たちを、森で出会わせダークな感じで描き直したミュージカル映画。ブラックコメディというよりは、個人的にはすさんでひねくれた解釈にしてしまったよ>>続きを読む

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015年製作の映画)

3.0

個々のアクションシーンは面白いし、なじみのキャラが大勢出てくる相変わらずのマーベル祭り的な作品なのだが、前作よりもストーリーが雑で判り難く感じた。また、トニースタークを入れ替えるための新メンバー紹介み>>続きを読む

リピーテッド(2014年製作の映画)

2.9

朝になると10数年の記憶が無くなり、20代の記憶からスタートする40歳の短期記憶障害の女性の視点で描いたサスペンス。短期記憶障害の人を描いた映画は「50回目のファースト・キス」「メメント」などいくつも>>続きを読む

ワイルド・スピードX2(2003年製作の映画)

3.5


シリーズ第2作で、前作よりアクション映画としての面白さはあるので個人的にはこちらの方が好きだ。ただ、前作のラストとの関係で、今作にはドムは出てこないのが不満だ。
前作でドムを逃亡させたことで職を失っ
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ビッグママ・ハウス(2000年製作の映画)

3.6

マーティン・ローレンス主演のコメディ映画。単に笑わせるだけでなく、ストーリーも流れが悪くない。
マーティン・ローレンス演じるマルコムはFBI捜査官の捜査官で変装の名人。マルコムは殺人犯の脱獄事件を担当
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

2.2

夜に高速道路を走行中の車中であちこちと電話をかける男とその会話だけの86分を延々と流すワンシチュエーション映画の極み。暗い車中の上に表情の変化が乏しいので、映画というよりラジオで会話を聞いているだけみ>>続きを読む

おみおくりの作法(2013年製作の映画)

4.0

孤独死をした人の遺品整理や葬儀埋葬までを行う公務員の生き様を描いたヒューマンドラマ。寂しく死んでいった人に接する暗い公務員が主人公なのだが、「おくりびと」のようなほわっとしたコミカルさがあって、暗くな>>続きを読む

誘拐の掟(2014年製作の映画)

3.4

一見すると疲れたオヤジによる激しいアクションですっかり常連になったリーアム・ニーソンが私立探偵として連続猟奇殺人事件に挑むサスペンス・ミステリー。
犯人を銃撃する中で巻き添えで少女を殺したトラウマを、
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