sakuraさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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セッション(2014年製作の映画)

1.4

ゆとりで短気で理屈っぼい性格なのですべてがむりだった。椅子ぶん投げたり叫ばせたりにいちいち論理的整合性が無さすぎて付き合ってられない。

あと、過去の作品とはいえ、腕の悪さを罵倒するのに「オカマ」とか
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

見終えたあとに、『Girl/ガール』の監督だったと知ってびっくり。同ジャンルの作品をかなり多く観ているけれど、ダントツで忘れられない印象的な作品。

そして本作もまた、ヒリヒリと印象的な作品。
わたし
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対峙(2021年製作の映画)

3.5

オーストラリア・タスマニア島で実際に起きた銃乱射事件の犯人の、事件を起こすまでの人生を描いた作品『ニトラム / NITRAM』を見たときに次のような感想を書いた。
“この上なく孤独だった彼が過ごした人
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.0

言いたいことはわかるんだけど、目の前でなにが起こってるのか最初から最後までずっとわからない。

親の娘であり、子どもの母親である人生、たしかにいつでもどこでも闘いなのは身を持ってわかるんだけども、なん
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怪物(2023年製作の映画)

3.3

この先、我が子の「知らない姿」「見たことのない表情」「把握できない出来事」はどんどん増えてゆく。そのことを思うと恐ろしくなった。

羅生門形式の作品にしては、重なる部分がわずかですごく見やすく分かりや
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.3

6/5に1回目、本日2回目。

予告を観ていたとき、一番右に描かれた3つ目の選択肢「leave」は、その馬の後ろ姿ゆえか一番やるせない選択肢に思えていた。

二度観終えた今、なぜ自分がそう思っていたの
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

ポスターはじめ、作中のすべてのカット、そしてパンフレットまでも、すべての瞬間がいちいち最高すぎて、
最高すぎるからこそ、見終わったあと悲しくなってしまった自分がちゃんとこの作品を受け止めることができた
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.0

「シシーよ 留守電をどうぞ バカはお断り」
爆イケすぎて惚れた。
わたしもこれ真似て設定したいくらい

なんか、ものすごく哀しい話だったな。
漢字一文字で表すなら「虚」というかんじ。
描かれる兄のセッ
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リトル・チルドレン(2006年製作の映画)

3.4

『TAR』から流れて。

W不倫と小児性愛、ひとつの話で描こうと思うことがもうすごすぎる。

個人的には小児性愛について、そういう性癖であるならもうそれはそれで仕方ないとして、だからと言って子どもに手
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あるスキャンダルの覚え書き(2006年製作の映画)

3.0

BLACKHOLEで「いつものケイト・ブランシェットじゃないケイト・ブランシェットが見られる」と話題に上がっていた作品。

序盤、たしかにこの容姿なら若い頃は「妖精のよう」と称される役を宛てられるのも
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

4.4

普段はこちらには率直な感想だけを書くのだけど、先にインスタ用の文章をまとめてしまったらこれ以上は書けない気がしたので、転記。

>

ミア・ハンセン=ラブ、やっぱり好きだ
と、作品を観れば観るほど思う
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The Son/息子(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

愛と、罪悪感。罪悪感と愛。
その区別はすごく難しいと何度も思った。

精神科医の「ご両親の役目ではなく精神科医の仕事です」「愛は力不足」という言葉、作中の人物は救えなかったかもしれないけれど、わたしは
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はちどり(2018年製作の映画)

3.7

子どもの視点で描かれた作品が苦手だ。
作品の主人公になるような子どもの親は大抵の場合「ちゃんと」していないことが多く、「ちゃんと」していない親を見せられる映画は、“あなたは「ちゃんと」した親か”と問わ
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.0

信じる、選択するってなんだろうってすこし思っちゃった。
ヤバイ系のカルト信者の話だけれど、実際あの人たちは脱会したところで一般社会で会社員とかやっていけるのか疑問だし、だとしたらあの世界に生きてるほう
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.0

MVとかPVみたいな映画だった。
なんとなく『ヘルタースケルター』ぽそう、エル・ファニング好きだし、と思ってずっと観たかった作品だけど、ヘルタースケルターと違ってとくにストーリーがなかった。
ただ、M
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.0

人によって受け止め方が異なるだろうけど、わたしはかなり好きだった。

女性、もっと言えばある程度の年齢(日本だと「おばさん」と言われはじめる年代)以降の女性にだって性欲はあるとか、性被害を受けたトラウ
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ちひろさん(2023年製作の映画)

2.5

良くも受け取れるし、うーんとも受け取れる。

原作未読だけれど、さすが今泉さんというだけあって世界が優しくてあったかい。

もちろんそういう全体的な良さはあるのだけど、ホームレスのおじいちゃんへの手の
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

高級寿司片付けるシーン、一日一回毎日観たい。めちゃくちゃ気持ちいい。

いつからだろう、ああいう“相性の良さ”がひとを好きになるきっかけになりうるようになったのは。


似てると言われてて事前に観た『
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.0

『ヴィヴァルディ「四季」より「夏」第三楽章』のドーピング効果がすごい。どんな大自然でもこれ流した瞬間、一気に不穏になる気すらした。

最近読んだ、村上春樹がいろんな人からの質問にこたえる『村上さんのと
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

2.2

タイトルの出方「は」最高大賞🏅
オールタイム・ベスト

透明人間(2019年製作の映画)

4.5

結婚して豪邸すぎる家に住まうと、ろくなことにならないシリーズ認定🏅
(ほか、『スワロウ』『哀愁しんでれら』『ゴーン・ガール』など)

ホラー演出のあるサスペンス映画というかんじで、ホラー映画ではないか
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.5

チャーリーの行いはどんな理由があろうと許されるものではないのはもちろんたけれど、でもだからと言ってチャーリーのように悪い行いをする人が四六時中すべての行動において悪いことをしているかと言ったら、当然そ>>続きを読む

すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.3

「人生」と思った作品だった。

事前情報で明かされていなかったとんでもないことが起きるわけでもない、尊厳死を望んだからと言って残された日々がドラマティックになるわけではない、ある人が死ぬときある人は生
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東京公園(2011年製作の映画)

3.3

初めての青山真治さん作品。
仙台で特別上映をやっていて、それに備えて。

最初のカットが歯医者さんだったので『最高の離婚』が一瞬過ぎったけど、全体的にはたびたび『ノルウェイの森』のことを考える箇所が多
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めまい(1958年製作の映画)

3.0

すごい作品なんだろうし、余分に感じるセリフはないし、それでいて映像だけで不足なく情報が伝わってくるすごさはあるのだけど、
わたしが完全に現代の価値観しか持ち合わせていない+そこまでヒッチコックに対する
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.0

良さはわかるし、「傑作」と言われるのもすごくよくわかるのだけど、好きになれなかった。観ていてきつい、しんどい。

アトロクリスナーで、昨年末のシネマランキングと直近の宇多丸さんと森井監督のイベントの話
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

よかった、、、
よかったところは書き連ねきれないのだけど、揺るぎなく一番よかったのは、これ鈴木亮平さんの役と宮沢氷魚さんの役どちらかが女でもほぼほぼ話が成り立つところ。

複数回印象的に出てくる玄関で
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そばかす(2022年製作の映画)

4.7

めっっちゃくちゃかっこいい映画だった。

三浦透子さん演じる佳純も、あっちゃん演じる真帆も、まりっか演じる佳純の妹・睦美も、それぞれ方向性は異なるのだけど、それぞれにかっこよくて眩しかった。
ラストの
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無法の愛(2022年製作の映画)

4.5

いろいろ思いすぎてしまって、どこに焦点を当てればいいのかまだ消化できていない。

『鈴木竜也短篇集 三人の男 MEAN ANIMATION』にて。

ぽつぽつと気になったところと思ったところを挙げると
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yoidore(2021年製作の映画)

-

『鈴木竜也短篇集 三人の男 MEAN
ANIMATION』にて。

かっこよい。これに尽きる

MAHOROBA(2021年製作の映画)

4.5

平均して週に一度は足を運んでいるフォーラム仙台でポスターを観て、ウェス・アンダーソンの『フレンチ・デイスパッチ ザ・リバティ,カンザス・イヴニング・サン別冊』(いつ書いても長いな)のア>>続きを読む

スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.0

公開当時、あんなに何度も予告見てたはずなのに「マット・デイモンが汚染水問題に一人で立ち向かう」映画だと思っていた。
観終えた今、なんでそう思ってたのかが謎すぎる。

そしてNETFLIXオリジナルの『
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.0

公開から半年経ってようやく初めて観てきました。ようやくというか、ワンピースなんて知らなかった娘がウタにめちゃくちゃハマってたので、その同伴で。

以下、このスタンスで身も蓋もない感想たちです。
・中学
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聖なる証(2022年製作の映画)

3.3

来世、天国、地獄、神聖…
「信仰」ってなんだろうかと思ってしまった。
今ちょうど村上春樹の『アンダーグラウンド』を読んでいる影響もあるかも。

とある女性のために任務を受けた女性が遠方から訪れるという
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.3

序盤、「無責任な母親が増える」「母親?そうは見えない」という言葉たちに、母親の「責任」って、「母親っぽさ」って、なんだろうか…と思ってしまった。

赤ちゃんポストを訪れる「母親」も、生後数日の我が子の
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.0

景気いいねー!ってかんじの作品。

「観た意味」はとくに残らないので好みの作品ではないが、純粋におもしろい。
007デビューがクレイグ・ボンドだった世代のわたしは、「爆イケな車を見せられるダニエル・ク
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