映像と音の画面内外の区分けがより明確になされている分、ゴダールとの対談で彼女が言った、「テクストの自由な通行を妨げないような映像」としては『インディアソング』よりは理解しやすくなっているはず。
「…
ヴェラ・バクスターと言う女性と、夫ジャンの不在。
バーで昼間の彼女が不在の中、ヴィラを借りているという「彼女」について話す人々と、ヴィラでの対話という大まかな2つの展開がある。
痴話喧嘩とも言えぬ乾…
『インディア・ソング』→『ヴェネツィア時代の彼女の名前』で音と画の剥離により鑑賞者の記憶構築に挑んだデュラスの前衛的な傑作(だと思う)。室内の会話劇と外景の反復。それらを貫くように反復される陽気な音…
>>続きを読む「覚えてる?一千年前のことだった
このあたりの大西洋の岸辺の森に女たちが住んでいた
彼女たちの夫は十字軍の兵士として ほとんど常に家をあけていた
彼女たちは何ヶ月も森の中にこもり 夫の帰りを待ち続け…
終わっても耳に残るあの曲。一曲を延々リピートすると観客の耳に体験みたいにこびりつかせる記憶にさせる。めちゃくちゃ百合やんけって思いながら見ちゃった。ラストで同じ格好になって魔女化したり、柱を挟んでポ…
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