ふたりの女、ひとつの宿命の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『ふたりの女、ひとつの宿命』に投稿された感想・評価

ENDO

ENDOの感想・評価

3.8

代理出産という提案が個人的な友情を引き裂く上に、ナチス政権下のハンガリーで公的迫害のダブルパンチ。見てるだけで気分が鬱々としてくるが、そういった嫌悪を抱かせることが目的なのか。メーサーロシュの主題は…

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1935年のハンガリー。裕福な家の令嬢シルヴィアは、軍高官である夫の子が産めない体であるため、カフェで知り合い懇意になった貧しい美女イレーンに、大金と引き替えに夫と同衾して子を産んで欲しいと依頼する…

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響介

響介の感想・評価

3.8

不妊をきっかけとした奇妙な三角関係。女性同士の愛と憎しみと依存と嫉妬が入り混じった感情。自他の境界線の崩壊。赤ん坊とリリ・モノリの啼泣の重なり合い。オレンジ色の照明とユペールの金髪の調和。ツインテー…

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ノノ

ノノの感想・評価

3.9

夫の愛と引き換えに子どもを手に入れた女と産んだ子どもと引き換えに愛を手に入れた女。序盤はシスターフッドよりももっと強い恋人のような関係だった2人の女が1人の男と時代に狂わされていく。ふたりの女のクロ…

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すい

すいの感想・評価

4.0

ナチス政権下でベルリン五輪が開催された1936年。裕福な実家、相思相愛の夫、悠々自適な生活を送っているように見えるスィルヴィアは不妊症。どうしても夫アーコシュの血を引く子がほしいスィルヴィアは友人イ…

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おやおやこれはまさか、《パワーバランスが変わってゆく映画》と《誰かが段々おかしくなる映画》のハイブリッドじゃあないか。つまりわたしにとってはあいがけカレーでありエビフライのせカツ丼。Hoo!

WW…

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のんchan

のんchanの感想・評価

4.0

メーサーロシュ・マールタ監督作品鑑賞5本目、とりあえずコンプリート。

イザベル・ユペール(当時26歳)は昔から多くの国の監督とコラボし続けているが、自身の初期作品の中でも重要作と位置付けているらし…

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【詳述は、『アダプション ある母と娘の記録』欄で】
 歴史ものとしてパターンもしっかりしてるので、この作家の中では映画的には、くっきり魅惑的に伝わりくる。

結局unextで観れるメーサーロシュマールタ作品は全部観ることにした。特別好きなわけでも無いけど観る価値はある

今作はシチュエーションが面白かった。その後の展開は予想がつくけど、この監督はその中に…

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湯っ子

湯っ子の感想・評価

3.9

「前も後も霧。後には罪、前には夢」
繰り返されるイレーンの詩。

画面の真ん中にふたりの女。手前には花嫁のヘッドドレス、奥にはゆりかご。愛し合ったことは罪なのか、生まれ落ちた赤子に夢を託すのか。どち…

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