このレビューはネタバレを含みます
一番好きな邦画。予告編が素晴らしくて、40代の恋愛未経験の主人公がプツンと来てナメてくる女性をぶん殴るシーンで引き込まれる。
終始爽快感とは無縁で、単に優しいだけの男がどんどん勝手に壊れていく過程、…
何もない毎日、何かが起こっても何もないように振る舞う。周りの動きに合わせる、何もないことを証明するかのように。
一貫して「何もない」を表現してる。でもこの映画は、その部分を何かを起こしながら説明して…
子どものころは洗車が怖かった。閉じ込められて逃げられないし真っ暗になって得体の知れないもじゃもじゃが迫り来る感じ、まるで息ができなくなりそうだった。前に進んでいるような気もしたし、うしろに連れていか…
>>続きを読むここ10年の日本映画がまとめてかかってきたとしても、この一本だけで圧勝できる。
地方都市、廃鉄工場、死体、宗教、足立智充。日常会話を演出しながら、全く違う地平を見ている監督が作った恐ろしく野心的な…
まず映像がすごく良い。いい意味で違和感がまったくないというのか、すごくスムーズできれいな映像。
物語は、全方位にナイフを向けているように感じた。これほどまでにトゲトゲしている作品はなかなか観たこと…
©2021『夜を走る』製作委員会