細かいショットの連鎖、身体の生々しい運動性に支えられていたマルセル・アヌーン監督の作品だが、『秋』に至り、じっと凝視する顔を見つめる映画を撮る。では、それが退屈な作品におさまっているかというとそんな…
>>続きを読む映画は距離の芸術という言葉、とても良かったな
紅葉する木々がひたすらに目の前を流れていく
あんなに知らない人に見つめ続けられたことないから(厳密には彼らが見つめているのは監督の撮った映画であって、…
映画編集を映画にした物語。舞台はほぼ編集室のみ。カメラはモニター側から編集者向けに置かれているから、われわれ観客は編集される映画の音しか聞こえない。
監督兼編集の男がアシスタントの女を呼ぶところか…
秋では、ある程度続いた関係が変化していく過程が描かれる。かつての親密さは薄れ、会話や態度に距離が生まれている。別れを決定づける出来事は起きないが、感情が静かに離れていく様子が淡々と積み重ねられていく…
>>続きを読む(別媒体から感想を転記)
2022/10/27
映画論を展開する映画監督を正面から撮り続ける。監督の映画愛は伝わるが、こういう話はオタク同士でするからこそ楽しいのだ。あと教養が要求されるから知らな…
ストローブ=ユイレの編集風景を捉えた『あなたの微笑みはどこに隠れたの?』が、2人の共同制作者の作業空間を捉えた映画にまつわる政治性の議論がなされるシチュエーションとするなら、今作は映画の編集過程を明…
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