PLOがフランスにアクセスしやすい70年代で、「ここ」と「よそ」という構造の中で、見る側を「ここ」側に持っていくのが、まあゴダールらしい演出というか。ゴダールの構造節。
フランスには「よそ」のパレ…
ゴダール監督が「ジェーンへの手紙」(1972)をもってジガ・ヴェルトフ集団を解散以来、3年ぶりに制作公開した実験作。以降の公私パートナー、アンヌ=マリー・ミエヴィルとの最初のプロジェクト。1970年…
>>続きを読むジャン=リュック・ゴダールとアンヌ=マリー・ミエヴィルによる、ジガ・ヴェルトフ集団として作った作品。70年の親パレスチナ作品「勝利まで」(ゴダールとジャン=ピエール・ゴラン共同作品)の一部が引用され…
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終始ゴダールの挫折感が漂っていて、政治的な映画でありながら、特定の政治的思想を掲げる映画ではなく、戦争や、地球というひとつの地平で全く交わらない生活を送る我々の関わり合い、映像、記憶、鑑賞すること…
昔、他学校の生徒向けに行われていたホンマタカシさんの授業に参加してたら、一緒にユーロスペースに行くこととなり、ただで見ることができた映画。いつかまた見れるのだろうか。
ちなみにその授業では、2週連…
(その頭に「鈍重な」と付けるべきか「否定」と付けるべきかは別として、ともかく)弁証法の映画。極左の映画。しかし挫折の映画で、それゆえに問いの映画。
時代的な映画。改めて言うまでもないけれど「政治的に…
立体化された「ET」=接続詞の乱立から「ここ」「よそ」という対義語・対比の主題が前景化していく。男と女、空間と時間、家庭と戦場、海の向こうの「よそ」(パレスチナ戦線)で戦う人々と、それをテレビで「こ…
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