ヒア&ゼア・こことよその作品情報・感想・評価

ヒア&ゼア・こことよそ1976年製作の映画)

ICI ET AILLEURS

製作国・地域:

上映時間:55分

ジャンル:

3.8

『ヒア&ゼア・こことよそ』に投稿された感想・評価

4.0

「よそ」での革命をするために撮られた『勝利』という題名のこの映画は、ナレーション内の対置と映像内の対置から「ここ」と「よそ」の距離への導入がなされ、1975年に『こことよそ』に変わる。

ラストのミ…

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4.8

「ここ」と「よそ」
パレスチナで起きている虐殺を眺めている私達と、パレスチナ。
現在にも接続される「ここ」と「よそ」の対比構図は70年代においても「フランス人家族」と「パレスチナ解放」として対比する…

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本作はゴダールのオートバイ事故前に「勝利まで」のためにパレスチナで撮影され、未完成となったことからフッテージを使用し完成された作品。その後に撮影された「6×6」や「パート2」に繋がる要素も含んでおり…

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ゴダール展と同タイミングにてアンスティチュセ・フランセ(日仏学院)で開催されたフランス映画入門ゴダール編の「ヒア&ゼア」の回へ参加。チケットは完売、満席。(日仏学院さんにはゴダール展の後援に入っても…

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8月のJLG③

“ここ”と“よそ”が、フランスとパレスチナであり、居間でテレビをみる家庭と瓦礫と化した紛争地であり、映像と音であり、〈私〉と他者であるといったことは、数多に説明がされている。

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け
-

ゴダールの映画の醍醐味のひとつに音声と映像の乖離があると思うけど、それそのものの倫理的危うさに自分で気づくめちゃくちゃ真面目な語りだった。最終盤とかそんなに言葉にしてもらっちゃっていいんですかってく…

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煙
4.0
50年経っても変わらない構図。悪化する情勢。政治的メッセージ性の強さが直截的に響く。平和とは。世界とは。映像とは。
このレビューはネタバレを含みます

解説を聞かないと
わからない映画の
筆頭だったかもしれない。
ゴダールにとってのパレスチナ問題は
one of themから始まっている。
現地に6回ほど足を運んでの
その後の紆余曲折がありながらの…

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倫理的危機に漸近するヒトラー/ゴルダ・メイアのモンタージュについて、ドゥルーズは二つのイメージの間に《間隙》を導入するような別のイメージを選択しなければならない(間の方法)と指摘する。それに対して、…

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4.7
「映像:音」を「ここ:よそ」と並置させるクリティカルな視点を生み出した自己批判、ミエヴィルの指摘が凄い

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