例によって若尾文子目当てで観た映画。
美女と男の騙し合いという共通した三つのエピソードだけど、騙された側も単なる悲劇ではなく必ずどこか救われていて、好みのお話だった。
どのエピソードも美しく撮られて…
増村保造、市川崑、吉村公三郎が、
それぞれ「女」を描いたオムニバス作品。
キャバレーの人気ホステス若尾文子がグッと官能的な「耳をかじりたがる女」
市川崑の作り出すミステリアスな世界観で山本富士子が…
増村は、ズルい女(若尾文子)を苦く、ドライに。
市川は、したたかな女(山本富士子)を軽く、コメディに。
吉村は、あきらめている女を深く、シリアスに。
一番テンポよく楽しめるのは市川崑。
登場人物の心…