亡くなった隊員の隊服を次の新入隊員が着回す。
攻撃も攻めては引いて、攻めては引いての繰り返し。
何年経っても全く変わらぬ状況を何度も何度も繰り返す、という意味では確かに変化がない、“異常なし”だなと…
どこのシーンを切り取っても無惨に人が犠牲になっていく様子が印象に残る。
人が人を殺し合うことで得られることはあるのか、戦争はなぜ起こってしまったのか、犠牲になった人たちのおかげで今があるということ…
死んだ兵士の軍服を修繕して、名前の書いたワッペンを外すシーンから始まるが、パウルの軍服もそうやって繰り返されるのだろうか…
火炎放射器、毒ガス、戦車、いろんな兵器が出てき始めた時代。
嬉しそうに軍服…
第一次世界大戦のドイツの前線を描いた本作。
交渉組の静かさと戦争の最前線との寒暖差が素晴らしかった。将軍は命令するだけで突撃したりはしない。しかし闘志はある。それを前線の歩兵に押し付ける様が恐ろしか…