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「戦場」に投稿された感想・評価

大戦末期にヨーロッパ戦線の要衝の地フランス北部バストーニュに投入されたアメリカ兵小部隊がドイツ軍反転攻勢を厳寒期に耐えながらも押さえ込む最前線戦争映画。前線投入前の掛け声に合わせた陽気な行進練習と疲弊し切りながらも役目を終えたラストの交替行進の対比はいいが、他は最前線の切迫さがあまり伝わらない規律ある軍隊とはかけ離れた時折のコメディムードがマイナスして説得力ある戦争映画になっていない。結果的に勝ったから官軍式にフロンティアスピリットを賛美する西部劇やこの手の戦争映画に対する興味を急速に失いつつある今日この頃です。
ヨシミ

ヨシミの感想・評価

3.4
第二次世界大戦後の四年後に作られただけあって、戦勝が先に立ち、内省ムードは見られない。
戦争ものだが、ジョークも多く、余裕すら見られる。
当然、敵も味方も死ぬ。ただ、そこに哀しみは描写されないが、映画はその当時の空気感を確実に捉えていた。勇ましい戦記ものでも、士気は平気で下がるし、厭戦の様子さえ伺える。
人の生き死は、呼吸をする様に自然のことであり、仲間が死んでもすぐに切り替えて、目の前の任務に励む。誰が死んでも同じことで、その人間性の無さを看破している。また、既に戦勝国のアメリカですら兵隊は消耗品としてしか見られていない事が照射されていた。戦争映画としても優秀だが、終わりの方でカットから反戦の意図が見出せる。
そして、ラストシーンではあらためて戦争は物量だと思い知らされた。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

2.5
ノルマンディー後の最大規模の戦い「バルジの戦い」の中でも特に過酷を極めた「バストーニュの森」でドイツ軍に包囲された米軍の兵士たちの姿を描く。決してアメリカマンセー的な安易なヒーロー譚にはせず、包囲され不安と絶望に苛まれる様子や何もかもが疑心暗鬼になっていく兵士たちの姿(やっぱり本物を見抜くのには野球ネタは鉄板なのかw)など「その他大勢」の姿を描いている点で他の映画よりも真実味がずっと高い。まあ、そういう方向性だから映画としてのドラマ性という点では乏しくなるのは仕方ないところか。とはいえ、後の名優の若かりし姿も観られて(特に「ショーシャンクの空に」のブルックスがいたのは感激!)収穫は十分だった。
mh

mhの感想・評価

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オーソドックスなミリタリーケイデンス(「フルメタルジャケット」でおなじみの行進曲)ではじまるオーソドックスな戦争もの。
WW2バルジの戦い、バストーニュの包囲戦が題材とのことなんだけど、卵料理がどうしても作れないくだりとかよくわからんコメディリリーフもあってよくわからん。入れ歯のくだりも謎。
中盤はまんがタイムの4コママンガが原作といってもなんら不思議じゃない構成。戦争あるあるの寄せ集めみたいなことになってる。
現地の協力者の家で、協力者の目の前でテーブルにブーツのせてワインボトルかっくらってるのがなんともアメリカ的でいいね!
ドイツ軍が友軍のフリしているというプロットがあまり効果的ではなかったように思うんだけど、基本、史実通りとのことっぽいのでしかたない。
びっくりするのは「Nuts!」のやりとり。あれも史実通りのこと。
森と濃霧に閉じ込められているという状況はなかなか映画的。
「太陽だ!」からはじまる反撃もきまってた。
スパムとKレーションにうんざりするのは話には聞くけど、実際にやって見せてくれるのは初めて見たかも。
英語版Wikipediaで引ける101空挺師団まわりのトピックが面白い。
「遠すぎた橋」で資材を待っていたのがこの師団。「プライベートライアン」のマットデイモンはこの師団に所属していて、「ハンバーガーヒル」で活躍するのもこの師団とのこと。
ジョージパットンやテイラー将軍がバストーニュに到達して、冒頭に戻ってミリタリーケイデンス。人数少なくなってるし、みんなよろよろしてるんだけど、だんだん調子が出てきてエンド。
ラストがやたらキマッているため、途中のぐだぐだを忘れてしまうような作りだった。
戦後の日本で初めて公開された戦争映画とのことで、そういったトリビア含めて面白い。
菩薩

菩薩の感想・評価

3.9
面白い、冒頭の行進シーンなんてもろに『フルメタル・ジャケット』だし、最後同じ行進で終わるのもスッキリしてる(人数が減っている…)。バストーニュの街で世話になる孤児を引き取り育てている心優しい女主人がなんともとっくりセーター着用推進協議会強化指定選手、ただそんな彼女達も空爆に巻き込まれ命を落としたのだろうか…。戦力不足、物資不足、支援不足の絶望的状況下をなんとか持ち堪える空挺師団、ようやく日が差し投下された大量の物資に飛び付く兵士達、一気に攻勢に転じようとする様に一応のカタルシスを感じる。49年の戦争映画にしては充分にスペクタクルなのでは?着弾時にカメラが揺れる。
ENDO

ENDOの感想・評価

4.2
これぞ元祖『戦場のメリークリスマス』1944年の12月第101空挺師団327グライダー歩兵連隊。サンドバッグとも言われたバストーニュの戦いに参戦。ウェルマンは群像劇の達人。一人一人の個性もさることながら基地での一晩で登場人物たちの個性を光らせる。少し抜けてる一等兵ホリー、マルチリンガルで冷静なジャービス、噛みタバコを吐き捨てる粗野だが頼りになるキニー、寝息で入れ歯が鳴るキップ、退役間際のポップ、鼻歌アブナー、初めて見る雪にはしゃぐロドリゲス。戦地の子供たちにチョコレートを請われて民間人の家で一晩過ごすことになるその導入。吹雪が続き五里霧中で徐々に包囲され兵站を絶たれ絶望するが突然薄明光線が降り注ぎ次いでパラシュート投下される物資!歩兵の地道な前身兵士たちの交流を丁寧に描き出す手腕に脱帽。
アメリカ人はどんな時でもジョークが好きだね。
卵、生のまま飲んじゃえば良かったのに…と思ったけど、欧米の方は生卵は食べないのかな?
ランボーは飲んでたけど…?
MayumiM

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3.2
帰国を心待ちにしている兵士達が一転過酷な激戦地へと向かわされるという流れからの、どちらかといえば群像劇な戦記モノ。
朗らかで軽快な会話の行間に潜む焦燥や、補充兵の高揚が冷静にすり替わっていく現実感が渋い。そして、戦争のあり方が兵士一人ひとりの勇気ではなく、大量破壊兵器へとスイッチしていく過程が描かれている……ように感じたような気が。
ともあれ、緊張感漲るとは云い難い展開なので睡魔との戦いになりつつあったものの(笑)、整然とした行進で始まり整然と行進していく部隊の姿に英雄とは斯くあるもの、という憧憬に似た何かを感じさせるそんな一作。
だい

だいの感想・評価

3.3
こういう映画では、
いつも問題が発生するのである。

みんな軍服着てるから、見分け全くつかねぇぇぇ!

どこかで見たことある大男・ホリーだけは早めに見分けつきました。
どこで見たかな~、と思って調べたら、ケイン号のマリクだった!
たしかに見た目はそうだけど、正反対のキャラだから気付かなかったぜ。

あとは眼鏡のハンセンだけしか見分けのつかないまま、
ストーリーは進む進む。


何て言うかね、
リアル路線の戦争映画だよね。

レビューとか読むとね、
陽気でコメディタッチなので緊迫感に欠ける~、
みたいなこと書いてる人もいるけど、

いやぁ、実際あんなもんだと思いますよ。
いつ戦闘に突入するかわからないからこそ、
歌ったり、多少のジョークでも飛ばしてないと精神が壊れちゃう。


そして包囲された後の疲弊、
バストーニュで残飯を漁る住民、
そして何よりも、
銃撃戦での焦燥と狂乱!

あの銃撃戦の息を飲む迫力、
これはヤバい!
死の恐怖と戦いながらの、
あと少し待て、あと少し待て、のジリジリ感!!

リアルだよなぁ。


ストーリー自体は中身なしです(笑
バストーニュ攻防戦での局地戦そのものに焦点を当てたものなので、
個別のドラマは個々の口から語られる簡単なものだけ。
だから、起承転結のあるドラマを期待してる人には物足りないだろな。

でもね、
この映画はあの戦闘シーンで充分だと思うんですよねぇ。
あの、努力だけではどうにもならない、
偶然の要素も強い「死」をすぐ横に感じながらの必死な時間。

咄嗟の行動ができないからブーツは履いて寝ろと言われてたのに、
それを守らなかったがゆえに死ぬこともある。
動くなと衛生兵から言われてたのを守っていたがゆえに死ぬこともある。

戦闘中の死なんて理不尽ですわ。
兵力や戦略で、大局としてどっちが勝つか負けるか、これを左右はできる。
でも、どんなに大局有利であっても、
戦闘の中では死ぬ兵士もいる。


勝つとか負けるとかどうだこうだじゃなくて、
生きるためには、殺すしかない。
戦闘に入っちゃえば、それだけなんだよね。
ってのを感じられるいい作品。
SONIA

SONIAの感想・評価

3.0
死と隣り合わせの戦場で、恐怖を打ち消すかのように明るく気丈に振る舞う戦士達。

みんなとても人間臭い。そいつらが敵国の人間と殺し合いをする戦争とは一体何なんだろう。

アメリカぎ作った戦争映画だから仕方ないが、米国最強!米国万歳!ドイツ悪、な映画は日本人からすると特に感情移入することはできなかった。

なぜか今の映像技術が進んだ作品より、リアルな感じがした。あと戦争映画って4文字の汚い言葉が多い印象なのに、この作品はそういう罵倒が少なかった。
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