「橋」に投稿された感想・評価

にしの

にしのの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

少年たちがわくわく戦争ごっこの気分でいられるのは戦場に出るまでだ。どことなくフランス映画を見ている気分になる西ドイツの映画。
やすを

やすをの感想・評価

3.5
少年たちの愛国心?を教育で作った教師の反省から出た、少年たちに対する気持ちが結果的にあだになった。
かなり複雑な気持ちになる。
mh

mhの感想・評価

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ドイツの少年兵小隊の群像劇。
前半は戦時下の学校生活青春パート。後半、入営してすぐに実戦にかり出される。
悪い偶然が重なって壮絶な展開になる。
評価高いのもわかるんだけどいまいち乗り切れなかった。
登場人物が愚かな行動を取って危機を招くタイプの映画がとことん苦手みたい。

ドイツ語由来の英語「キンダーガートン」だけ通じるというくだりがあった。
腕時計のくだり面白かった。女の子すごいびっくりしてた。
あとブルマ。
何故これが炎628と一緒に語られるのか。それは最後の地獄の20分のシーンに詰められている。

戦争下の西ドイツのとある街の橋で起こった些細な一つの事件。

少年兵たちの顔アップショットや銃撃爆撃音等から戦争の悲惨さをダイレクトでリアルに伝える。

正直生半可な気持ちでは望まない方が良い。観るのには覚悟が必要。


2020年鑑賞No.235
若者が死んでいく戦争の惨さに苛立ちを感じた。戦前の日本もお国を信じて自ら率先して若者は死んだのだろう。
ekn

eknの感想・評価

5.0
軍隊を子どもの憧れの的にすることで、厳格な規律や権威を骨抜きにする。そして戦場の無慈悲な現実が意味もなく命を奪っていく。
家→訓練へのマッチカットが強烈。正面から捉えた戦車のショットの恐ろしさ。
Kuuta

Kuutaの感想・評価

4.0
ジョジョラビットもいいけれど

第二次大戦末期のドイツ。16歳の少年7人。貧富の差や思春期らしい悩みはあれど、普通の子供として生活している。軍隊から召集がかかり、軍国少年の彼らは大喜びで支度する。「靴下もう一足持っていきなさいよ」なんていう、あまりに普通な母親との会話に胸が苦しくなる。涙ながらに引き止める母親、「うちは軍隊の家系」と力強く送り出す母親。色んな家庭はあるが、どの少年も勇ましく愛国心を語って入隊していく。

ど素人の彼らは地元の学校の先生や理解ある上官の取り計らいで、戦略的価値が無い小さな橋の防衛を任せられる。めちゃくちゃ地元で車から下ろされた彼らは遠足気分が抜けないまま、俺たちの街のためにやってやるぜと息巻く。そこへ米軍の戦車が到着する…。

彼らに指示を出す人はいない(ドイツ軍の報連相も壊滅的)。優しい大人の意図は裏目に出てしまい、彼らは国を守る使命感の下、無謀で無意味な戦いに身を投じていく。

夜から朝へ移り変わる瞬間、橋に立ち尽くした彼らが味わう圧倒的な孤独。暗闇と霧の中で語られた勇ましさは、白日の下の血と噴煙に消えていく。

面白いのが、漫画のように偶然の連続で戦線に立たされた彼らも、銃を撃てばそれなりに戦えてしまい、高揚感すら味わっている点だ。そこから逆襲を食らって現実に引き戻される落差がある故に、より暴力の加害性を意識させられるし、パニックに陥る心理状態も飲み込みやすくなっている。悲痛な少年達の顔のアップが素晴らしい。

自分を捧げてきた国の間違いを認めたくないという思考回路。「この世界の片隅に」でもあったなぁ。

彼らはその場の最善を尽くしただけ。軍隊学校の教官は「逃げるのは教えなくても出来る」と呟いていたが、彼らにその判断は出来ていない。逃げて良いという「教育」を受けていないからだ(英語がちゃんと話せていれば…)。結局、人間の意志なんて大局の前では無力。そう言われているようで、終盤の展開はなかなかキツかった。プライベートライアンの最後の戦いはこの映画をベースにしたようだが、メッセージとしては真逆のものになっている。81点。
dio

dioの感想・評価

3.5
テンポが凄くいい。

ジェンガみたいな映画だった。良かれと思ってやったことが裏目に。それが積み重なってあれよあれよとあの結末へ。

ガタガタのドイツ軍。報連相すらままならない。

冒頭の爆撃にはしゃいでる姿も怖かった。習慣の恐ろしさ。
にしや

にしやの感想・評価

4.6
子供の頃に祖父と一緒に見ていた戦争映画。
終盤のパンツァーファウストのシーンが怖くて怖くて強烈に覚えていたが、タイトルがわからなくてずーっと探していた映画。

「ヒトラーの忘れもの」のレビューの中で本作に触れたものがあり、それがきっかけでこの作品を見つけらた。
やっと見つけられて感慨ひとしお…Amazonにレビュー書いてくれた人、ありがとう。

古い映画だから多少退屈するかと覚悟していたけど、全くの杞憂だった。
とても見応えのあるいい映画だった。
ナチ少年兵vs.アメリカ戦車軍!

ずっと見ねばと思いつつ、ふと思い立って見た作品。

第二次大戦末期、敗戦間近のナチス・ドイツにて、高校1年生くらいの男の子たちの授業から放課後などの学園生活から物語は始まる。

親にムカついたり、気になる娘とデートしたり、自転車で遊びに行ったりと、我々とあまり変わりないモラトリアムの日々が描写されるが、遂に彼らにも徴兵の日が、あまりにも突然やってくる。

彼らは大喜びで、大人たちは本当に悲しそうな顔をするのが切ない。

そしていざ戦闘となるわけだが、まだ子供の彼らは戦局上全く重要でない地元の遊び場だった小さな小さな橋を守ることになる。

しかしあろうことかそこには米軍の戦車がやってきてしまう!

しかし彼らにとっては地元なわけで、上官も死に皆撤退しているのも分からない為、少年たちと戦車隊のあまりに戦力差のありすぎる戦闘が始まる。。

はじめは意気揚々としていた少年兵たちが、追い詰められるに連れ発狂していき、ただただ涙する顔をアップで見せるシーンで、こんなに鬼気迫るアップのショットは何年振りに見ただろうと思ってしまう。

ちょっと前まで国家全体で狂っていた時代があったこと、そしてそれはいつそうなってもおかしくないことを考えることは、ただ考えるだけでも重要であると思う。
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