帰省したら絶対借りて観る映画。めちゃくちゃストーリーが面白いわけでもないし、そのつど新しい発見があるわけでもないんやけど、観終わった後の、不思議な切なさに取りつかれてしまっているらしい。
その原因…
川村ゆきえちゃん(「ちゃん」って感じ)の甘ったるい生々しさと、永作博美さんの痛々しい迫力が、すごいコントラストだった。
気球や風船…それを追う若者。公園でラジコン飛行機を飛ばす老人…。ふわふわと重量…
園子温は「愛のむきだし」より前のこの時代のほうが好きな作品が多い。
役者のテンションを上げさせて、ラフに撮るのがはまってる。
毒は薄いけどけっこう複雑に撮られて、そして後半はほのかに詩心を感じさせ…
ユーミンの翳りゆく部屋って曲がモチーフらしい。ほんと荒井由美時代の曲はほんのり影があって魅力的。
中盤まではあんまり、後半にかけて引き込まれる。それもこれも永作博美の空気感に全部持ってかれたせい。…
ふわふわと宙ぶらりんなものたちがふわふわと宙ぶらりんに終わってゆく。その時間は、なにもない、なにも残らないはずの空洞のくせに、その空洞が確かにぽっかりとした面積をとって自分の中に存在していてどうしよ…
>>続きを読む懐かしさを無意識に感じさせるような映像と音楽。
主人公はじろうなのに
最後はみつこさんに感情移入してたり。
永作博美の涙がとても綺麗。
あの気球のメッセージはなんて書いてあったのか。
知ってても内緒…