覇王別姫/Farewell My Concubine
京劇の古典"覇王別姫"で覇王役と虞姫役を演じる2人の愛憎と、それを容易く飲み込んでしまうほどの時代の大波をとても儚く描いた作品。
レスリー・チャン演じる程蝶衣は虞姫を演じるごとに演技か現実か、男か…
タイトルにもなっていて作中に登場する京劇の演目『覇王別姫』って
四面楚歌の時の話なんや…
衣装着て化粧して着飾ってる時より
すっぴんの時の方が色気なるの凄いな
レスリー・チャン
所作とか目線の動か…
傑作なのは間違いないが観てて本当に悲しくなるので気合いが必要。
レスリー・チャンの凄味たるや。
京劇の知識が皆無に近いので知ってたらもう少し印象が変わったのだろうか。
近現代の中国史もある程度…
以前に見た時より、背景にある激動の中国が理解でき、しみじみきた。
それは、「ラスト•エンペラー」や「赤い柿」のような時代とリンクする部分があり、より立体的に見えてくるのかと思う。
ラスト近くでは…
約3時間という超大作だったが飽きることなく食い入るように観た。冗談なしに3時間が溶けるように過ぎる。
「運命は変えることができない。受け入れるしかないのだ。」
昨今話題の「国宝」と少しリンクする…
国宝と並び称されてるので観たいなと思ったけど、似ているようで本質的には真逆だとも感じた。
愛を捨てて芸のみがあるか、愛があるから芸があるか。本作は愛ゆえに芸ありを描いた作品だと思う。
カツラが人伝…
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