女が暮らす家の壁に残る、空襲の焼け跡の質感が印象に残った。戦争が人々の心に残した爪痕のメタファーでもあると思う。
終戦後もなお戦争による恐怖や後悔に喘ぎ苦しむ人々を孤児の少年が真っ直ぐに見つめる。
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紛うことなき傑作『野火』を想起せずにはいられないタイトルの本作は、エンドクレジットのスタッフの少なさからも分かるように、塚本晋也作品の中では非常にミニマムな作りになっていると思う。女が薄い布団の上で…
>>続きを読むもっとグロテスクで、迫力に充ちた恐ろしいものを想像していたのだけれど、
わりとシンプルで淡々とした作品だった。
とにかく森山未來すごいな!!!??
演技という言葉の枠を超えてもはや存在がアート…!…
塚本監督の映画っていつも、舞台演劇を見ているような作り物めいたリアリティのなさを感じる。矛盾しているけど、リアリティの希薄な、それでいてリアルとしか思えない何かが映画の中にあって、どうやってそんな変…
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