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FEAST -狂宴-
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目次

FEAST -狂宴-の作品紹介

FEAST -狂宴-のあらすじ

息子が起こした交通事故の罪を被り、刑務所に収監されていた家族の長の 帰還を祝う宴の準備が進められている。 収監されている間、妻と息子は、協 力しあって家族と家計を守り、亡くなってしまった男の妻と子供たちを引き取り使用人として面倒を見ていた。 しかし、宴の日が近づくにつれて後ろめたさと悲しみが再びあらわれ、「失った者」と「失わせた者」との間の平穏はかき乱されて いく...

FEAST -狂宴-の監督

ブリランテ・メンドーサ

原題
Apag/Feast
製作年
2022年
製作国
フィリピン香港
上映時間
104分
ジャンル
ドラマクライム
配給会社
百道浜ピクチャーズ

『FEAST -狂宴-』に投稿された感想・評価

symax
3.1
父は覚悟する…"何があっても息子を守る"と…

息子が起こした交通死亡事故…父は息子の罪を被り刑務所へ…一方、被害者家族は、一家の大黒柱を失ってしまい生活に困る事に…父の言いつけもあり、被害者の妻を使用人として雇う加害者家族…刑期を終え帰ってくる父に対し、被害者の妻は祝宴の準備を始める…

ポスターや予告編は、どんだけヤバい作品なんだろうと思わせ…フィリピンの鬼才ブリランテ・メンドーサ監督作品だけにかなり身構えての鑑賞でしたが、こちらの予想を覆す作品でした。

事故の瞬間から出所までを章立てし、各章の初めに聖書を引用するある意味、"宗教映画"とも言える内容であった事にオドロキ…

貧富の差は、どうやっても揺るがない残酷な現実…裕福な家族が案外良い人ばかりで、どう捉えて良いのか、そーとー悩んでしまう…ラスト美味い美味いと言いながらひたすら食べる加害者家族とひたすらその姿を見つめる被害者家族…松田優作並みに"なんじゃこりぁ"と叫んでしまう…

どうあがいてもひっくり返る事は無いというフィリピンの現実を見せ付けられる展開でありましたが、加害者がひたすら食べ、被害者がひたすら給仕する構図になんだか底知れぬ恐怖を感じ、下手なホラー映画よりも怖いんじゃないかと…
3.6
 観終わってこれが『キナタイ マニラ・アンダーグラウンド』や『ローサは密告された』のフィリピンの巨匠ブリランテ・メンドーサ監督の作品とは俄かに信じがたいと感じたのが第一印象で、唖然としつつも果たしてこれは本当にブリランテ・メンドーサ監督の作品なのだろうかと何度も逡巡してしまう。冒頭、平凡で牧歌的な父子が乗る車中の風景が繰り広げられるわけだが、そこで息子は決定的な過ちを犯してしまう。フィリピンにも浸透するカトリック教徒の贖罪意識を描いた物語だが、モンタージュは極めて凡庸で、ことの次第を凡庸に見つめるしかない。息子が起こした死亡交通事故の罪を被り、刑務所に収監される裕福な家庭の父親がいる。法治国家でありながら日本のような監視国家ではないフィリピンの病巣は正直言って罪深い。やがて刑期を終えると、その帰還を祝う宴の準備が進められる。収監されている間、妻と息子は、協力して家族と家計を守り、亡くなった男の妻子を引き取り、贖罪意識からか使用人として面倒を見ていた。しかし、宴の日が近づくにつれ、後ろめたさと悲しみが再び湧き上がり、「失った者」と「失わせた者」の間の平穏は突如かき乱されていく。

 ブルジョワジーの家族と物言わぬ貧乏家庭との対比が真っ先にブニュエルやシャブロルの影響を感じさせるが、貧富の差による捻じれが決定的に裁判の結果に影響を及ぼす。その時点では『落下の解剖学』同様に「ポスト・トゥルース」時代の歪な前後関係や位相をあからさまに体現しながら物語は展開するが、土曜ワイド劇場や火曜サスペンス劇場を日々浴び続けた我々の体感としては物語の叙述が5,6倍遅い印象を受ける。この内容で104分は流石に長いのではないか。ブルジョワジー的な社会に秘かに忍び込み、とにかく美味い家庭料理を作る轢き殺された主人(イチローのそっくりさんのニッチローに似ている)の妻が素知らぬ顔で家族の中に潜り込み、チャンスを伺う。その時点ではフィリピンの従来の家族を重んじる社会システムの中に従属するかに見えて、反撥の気配だけがふつふつと漂う。『落下の解剖学』同様に今作もまた彼女がシロかクロかの判別は下さない。それゆえに我々観客の気持ちは掻き乱されるのだが、凡庸な物語の中に滔滔と社会の不条理を炙り出す。
傑作『ローサは密告された』のブリランテ・メンドーサ監督の最新作とのことでまたあの心ヒリつくような感覚が味わえるのかと期待して見に行きましたが想像していた内容と違いました。心温まる映画ではなくて心引き裂かれるような映画を見たかったです。わかっていないだけで何かを見落としているのかもしれませんが。

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