それまで手紙に目を落として読んでいたのが、突然視線を中空に投げて誦んじるようになる。いきおい言葉の起源は祖母から発話者に移ったように見えはじめるだろう。この移行をどう捉えるか。映画の重心が祖母から作…
>>続きを読む監督の祖母たちが書いた個人の記憶の文章を俳優が読み上げるときに演じるのではなく淡々と読み上げているところが祖母たちの語りを直接的に聞けている気がした。間に文章が入ることによる効果なのか、過去にあった…
>>続きを読む思い出すことと話を聞くことをマトリョーシカにように重ねる、後半にかけて徐々に沁みてくる。
生きてる記憶を前にすると、合間に挟まる記録としての写真の無力さを感じる。
生きているうちに話を聞いて、生きて…
作為的にならないようにどこまでも距離感を探っている監督の誠実な姿勢に敬意を。
テキスト。演者。おばあちゃん。
急須のように映画が何層にも重なって抽出されているような感覚。
「何もかもが完璧だと不安に…
見知らぬ誰かの声で紡がれる、ふたりの祖母の人生。
光が差し込む大きな窓の傍らで、見知らぬ記憶が『私の思い出』へとつながっていく。
『わたしたちの家』『すべての夜を思いだす』の清原惟監督が、自身の二人…
いけすかないアート映画かと思ったけれど、こういう市井の人を照らすドキュメンタリーは素晴らしいな。どんな人の人生も小説になるってのは本当だったんだな。
けどよぉ、おれの人生はまじで何もないよ。苦労も葛…
監督の祖母2人が語った人生を書き起こし、俳優2人が朗読する作品。
シンプルな朗読劇でなく、要所で祖母2人との実際の会話や風景、俳優2人の休憩中の雑談などが挟まれたり、劇伴が流れる演出がある。
著名…
「すべての夜を思い出す」でも他人のホームビデオを見るショットがあったけどこれは全編でそれをやっている感じ。
朗読劇の方の異様な空間が好み。戦争体験の話をしている時にヘリコプターの音がしたりリアルタイ…
清原惟監督が、2人の祖母にその半生を書き記してもらい、それを2人の俳優が朗読していくという、画期的な試み(に思えた)。美しい。2人の女性の物語がささやかに立ち上がっていく様に唸る。一番印象的なのがカ…
>>続きを読む監督のおばあさまお二人の人生話(ドラマ性はないが興味深く聞けてしまう)を別の語り手によって朗読されることで匿名性が帯びたり、徐々にどちらのおばあさまの話か分からなくなっていったのだがそれが同じ時代を…
>>続きを読む©Yui Kiyohara