知人に勧められて鑑賞 歌舞伎の世界
フィクション
歌舞伎役者の、後に国宝となる人の半生
大事なのは芸かそれとも血縁か…
共に歌舞伎役者を目指す2人、喜久雄と俊介は数奇な運命に翻弄されながらも、互い…
評判がとても良かったので鑑賞。
いわゆる歌舞伎の血筋と国宝は別物だと考えて、一代限りの人間国宝になる物語でしたが、俊介と喜久雄がそれぞれ鏡合わせのように、転落や再生の道を辿るのでどうなるのかハラハ…
頂点に立つにはやはり、それ相応の犠牲が不可欠なのか。
しかしそれには一個人の犠牲だけでは事足らず、周囲の多くの人間をも巻き込むこととなる。
なぜなら何かを極める、とは、努力の一言で言い表せるもの…
吉沢亮と横浜流星の命を見た気がした。
この映画に命をかけていたと伝わるような迫真の演技でした。周りのキャストも良い味を出していて、華々しくもドロドロした裏側を垣間見えた。
吉沢亮の目がどんどん死んで…
美しいシーン、怖いシーン、印象的な場面が沢山あった。
人同士の感情のもつれがすごくて、なんだかみんな気の毒で個人的には観終わったあと結構ズーンとなってしまった‥
喜久雄が欲しくても手に入れられなかっ…
世襲制や血筋にまもられず芸一本でたたかい、表現することに人生ごと己のすべてをかけた人間の孤独と狂気、その先にみえた景色まで良し悪しや幸不幸のベクトルではない境地が、常人離れしていて恐ろしく美しかった…
>>続きを読む©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025 映画「国宝」製作委員会