前科持ちのフリーターである血縁なき父と子の絆を描く家族ドラマ。
複雑なストーリーと登場人物の人間関係が絶妙でずっと目が離せなかった。
物語が進行し続けることによって生まれる新たな葛藤と情けなさとその…
子を巡る境遇という視点よりかは、子を取り巻く大人たちの絡み合った心情が不可抗力的に痛みを伴う物語。本当の親ではないが子を共に育て寄り添い続けたパートナー、ふらりと戻ってきた実の父親、そんな思いがけな…
>>続きを読むこの映画の家族像は、おそらくフランスの基準ではそれほど奇抜ではないだろうし、日本の基準ではそれほど普通ではない。そのリアリティがよく理解できる。
大切なことは、多様性の中に画一性を見出し、画一性の…
丘陵にある家屋や急峻な山岳でドラマが進行し、街のクラブで人が出会う。主人公カリム・ルクルーは終始受動的に振る舞いながら、最後に自分から息子に踏み込んでいく。妊婦時代には好感の持てるキャラだったレティ…
>>続きを読むみんな絶賛ラリユー
おもろいけど全然良い話じゃなくない?女は耳障り良さげな言葉を口にし男を良いように使い捨てるが、男も男で確固たる意思表示ができず流されるまま。どっちにも腹立つぜ!「あんな奴ら全員ブ…
シンプルな切り返しと写真。フレーム内フレームのそばで何かが起こり続ける。破水の瞬間、窓から飛び出ていくのは活劇でとても良かった。
終盤にそういうものを放棄して和解していく呆気なさも映画全体の軽さとマ…
これは夫婦でも養父でもなく息子の物語。それがカリムルクルーの優しさを代弁しているように思える。「意地悪な男は妊婦と寝ない」という台詞が別角度の深さ。優遇せず対等に接することが当事者にとっての優しさっ…
>>続きを読む男をいいように利用する女と、それもまあ、わるくないっしょ人生だし感のある男〜息子、の擬似家族物語。箱で音楽を聴いているときに出会うというのを3回やっている(内1回はクラブの外、内1回は再会)。内2回…
>>続きを読むラリユー兄弟監督作品。血のつながっていない父と息子の話。実の両親がワケありで、托卵状態だったのに、子どもが死んだ途端取り返しに来るのが卑劣でイヤな振る舞い。そういうのをキレイさっぱりするのが、後味の…
>>続きを読むフランスだけでなく昨今の日本でもありそうな関係性を誇張せずフォトジェニックに描かれている。各パートの写真を繋ぎ合わせても「ジムの物語」という関係性を描き出した写真集に仕上がりそう。
古き良き日本映画…
©DR