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アイム・スティル・ヒア

アイム・スティル・ヒアの作品紹介

アイム・スティル・ヒアのあらすじ

1970年代、軍事政権下のブラジル。元国会議員のルーベンス・パイヴァとその妻エウニセは、5人の子どもたちと共にリオデジャネイロで穏やかな日々を過ごしていた。だが、スイス大使誘拐事件を契機に、国の空気は一変する。抑圧の波が広がる中、ある日、ルーベンスは軍に逮捕され、そのまま連行された。愛する夫を突然奪われたエウニセは、必死にその行方を追う。しかし、その過程で彼女自身もまた軍に拘束され、数日間にわたる過酷な尋問を受けることとなる。極限の状況の中でなお、彼女は沈黙を貫き、夫の行方を捜し続けた。自由を奪われ、愛する人の消息も知らされぬまま、それでもエウニセは諦めなかった。夫の名を呼び続けたその声は、やがて静かに、しかし確かに、歴史を動かす力へと変わっていく──。

アイム・スティル・ヒアの監督

ウォルター・サレス

原題
Ainda Estou Aqui/I'm Still Here
公式サイト
https://klockworx.com/movies/imstillhere/
製作年
2024年
製作国
ブラジルフランス
上映時間
137分
ジャンル
ドラマ
配給会社
クロックワークス

『アイム・スティル・ヒア』に投稿された感想・評価

sonozy
4.5
オスカー 国際長編映画賞受賞作。
1970年代、軍事政権下のブラジル。
リオデジャネイロの海岸沿いで幸せに暮らすパイヴァ家(夫婦と5人の子供)に、突然悲劇が起こる。

政府から派遣された男たちが彼らの住居に侵入して占拠し、元国会議員のルーベンス・パイヴァを連行。
すぐに戻ると言われたが一晩経ってもルーベンスは戻らない。

追って、妻エウニセと次女エリアナも連行されてしまう。
エリアナは当日解放されるが、エウニセは夫に関して数日間に渡り過酷な尋問を受け、ボロボロの状態でやっと帰宅。

夫ルーベンスはどうなっているのか、一家は今後どうなるのか....

ルーベンスの息子マルセロ(作家)の回顧録が原作ということで、1964年から1985年の軍事独裁期間中、軍事政権に批判的な立場を(過去も含め)取ったという理由で、少なくとも400人以上が殺害または失踪させられたという中の一人の実話なんですね。

過酷な運命に翻弄されながら、子供を育てあげ、大学に再入学して法律を学び、47歳で卒業。弁護士として、ブラジルの先住民の権利を取り戻す活動に従事したというエウニセを演じたフェルナンダ・トーレスの演技が素晴らしい。

70年代の空気漂う映像や、ブラジルで愛されたワーゲンビートル(現地名はFusca/フスカ)がパトカーにも使われているのも印象的。

タイトル『Ainda Estou Aqui/I'm Still Here』は、当時、殺害/失踪させられた人々の記憶や、エウニセのような生存者たちの生き様や精神が、世代を超えて行き続けているという意味でしょうか。
2024ベスト

とんでもない大傑作。

ヴェネツィア国際映画祭のプレミア上映にて鑑賞。

5日間、毎日4作品以上見てて、疲れて最後の作品がこの作品。

軍事政権下の70年代のブラジルの実話に基づいた家族の作品で、父が軍に誘拐され人生が壊れていく中力強く生きる母親と子供のお話です。

愛に溢れてる家族のシーンから父が殺されてどんどん辛くなるのが、もう悲しくて仕方ないのだけれどこの歴史や軍事政権の愚かさ、母親を初めとしたこの家族の力強さを決して忘れてはならないと心に留めました。

日本公開したら絶対観て欲しい!!!
試写で。
1970年ブラジル、夫が軍事政権に連行され、妻は子供たちと残される。親は気丈に振る舞うも、幼子たちは自ずと察し、子供時代を終えていく。国家権力に翻弄された人々の表情を静かに映すウォルター・サレスの力作。水を湛えたようなフェルナンダ・トーレスの名演。

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