ある写真家とその人生を紹介、説明、解説して世間に晒す方法は一切ない。この映画は事実や彼の人生を曝け出さずにただ画集を眺めている気持ちになる。その向こう側に近づいていけずに、事実確認も作家の人生も説明…
>>続きを読むミニマルで詩的な映像美に挟まれる牛腸の写真。
静謐な風景や日常の何気ない瞬間を切り取る映像は、見る者に時間の流れをゆったりと感じさせる。
その中で「自己」と「他者」の境界が曖昧になっていく感覚が生ま…
ずっとずっと見たかった映画!
想像以上に静かで途中危なかったものの、画面に映る写真の目の透き通った強さみたいなものにはっとしながら最後まで見れた
双子の写真やっぱりすごく好きだと思ったが当の本人達…
18年前に逝去し「不在」となった牛腸茂雄は肉声によってその輪郭を留め、遺された60枚の写真が彼の眼差しを浮上させる。
無人の屋内を見渡すようなパンで始まり、風に揺れる作物/漣/木漏れ日など徹底して…
再見。4回目。超絶大傑作。オールタイムベスト。牛腸茂雄と被写体となった人の間にあるカメラを境界に結ばれた「透明な眼差し」と呼ばれる関係は、風景ばかりを撮る田村正毅のカメラには存在しない。しかしその画…
>>続きを読む師走だな。
見事に師走な毎日で、この映画の感想もちゃんと言葉でまとめておこうと思ったのに1ヶ月ほど経ってしまって、「ぜんぶ雪のせいだ。」みたいなテンションで日常のうまくいっていないことをぜんぶ師走の…
パワーズの小説を読んで興味を持った写真/見ること、映画や音楽を通して考えていた(内的な)孤独。多くのものに触れ、それらが連鎖的に拡がり続ける1年だったが、それらが収束していくかのような心地良さを覚え…
>>続きを読むひとつだけいえることがあるとしたら、佐藤真も牛腸茂雄も、光と影のあわいに、とりわけ不可視の領域に、ほんとうの淋しさをしきりに感じとって、決して、その感情に名前をつけてしまうことなく、フィルムの上に焼…
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