このレビューはネタバレを含みます
淡々と過ぎる時のなかに見え隠れする湿っぽい色気がフランス映画みたい。白黒の世界の中、丁寧で穏やかな暮らしを営む主人公。「敵」についてのメッセージが届いてから、後半はガラッと雰囲気がかわり、不穏になる…
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引退した大学教授が不穏なメッセージを受け取り少しずつ日常が変化して行く話。
吉田大八監督による筒井康隆原作小説の映画化。
モノクロという演出が不穏さ、寂しさ、怪しさ等全てに良い具合に作用していて成…
吉田大八監督が筒井康隆の小説を映画化した心理劇。
(2025、1時間48分、モノクロ)
妻に先立たれ古びた日本家屋でひとり暮らす元大学教授・儀助(長塚京三)は、生活費が無くなったら命を絶とうと来る…
不思議な映画だった
単調だけど退屈しない
ある意味「敵」とは、己自身に迫っている「死」そのものだったんだろうか。
人間が日常の中で口にはしないものの、必ずと言っていいほど抱えているギルティみたい…
代わる代わるに尋ねてくるかつての教え子や、仕事関係者。健啖家で、自分で料理もちゃんとやる。異性にも興味あり。白黒で見るお家の中も素敵。これぞパーフェクトなデイズ。敵は人間関係の小さな崩壊と共に静かに…
>>続きを読むⓒ1998 筒井康隆/新潮社 ⓒ2023 TEKINOMIKATA