小津映画や「パーフェクトデイズ」みたいに丁寧な生活が映る前半から打って変わって、後半は「パーフェクトブルー」みたいに現実と虚構を行ったり来たり。
筒井康隆原作なので、虚構との行き来はあるかなと思っ…
長塚京三が本当に仏文学者にしか見えない。と思ったらフランスにゆかりのある人だったのね。モノクロ映像なのに食事の数々がおいしそう。
老いについて、若くして死ぬ人もいる中で年を取れるのは幸運なことだと…
77才、フランス文学の教授を辞して10年の
主人公が、預貯金から寿命を計算しながら、
日本家屋で丁寧な生活を過ごす姿を描くが、
筒井康隆原作で一筋縄で終わるわけがない、
吉田大八監督の人間ドラマ。
…
夢と現実の境界線がわからなくなり観ている側の方も翻弄される。
長塚圭三演技がすごい。
第37回東京国際映画祭にて主演男優賞受賞。
その存在感、まるで日常を見せられているような自然な動きや佇まい。
名…
観る前になんとなくこうだろうな、と思っていたものを遥かに越える作品だった..!
敵(=寿命、死)みたいな作り方は割とストレートだけど、敵への不安が個人の中でどう増殖するか、そしてそれがどう個人を侵…
ちょっと舐めてた、ちゃんと公開時に映画館に行けばよかったなと思う程に素晴らしかった。
取り敢えずモノクロにするとなんか良い感じっしょ?が超絶嫌い(怪獣大作のアレ2つ)なのだが、本作は非常に上手く機…
ⓒ1998 筒井康隆/新潮社 ⓒ2023 TEKINOMIKATA