前田陽一作品などの脚本で名前は記憶していた満友敬司の唯一の監督作品だが、カルーセル麻紀の使い方に不快感を覚える。村人たちの、カルーセル麻紀に対する意識は、本作のホンを書いた人物の意識と同じなのではな…
>>続きを読む70年代の五所川原か…
題材曲も歌手本人もストーリーと全く関係ないという、歌謡映画あるある。
橋本功・勝野洋・カルーセル麻紀と主人公が3人いるようで目線が定まらず纏まりないが、「寅さん」誕生以前は…
この話の中でいったい誰がプレスリーなのか……よくわからないが吉幾三は堂々と歌い上げている。その吉幾三も、フランスで性転換手術を受けた留学帰りの兄(カルーセル麻紀)もあっさり退場してしまい、田舎の共同…
>>続きを読む蓮實重彦がこの映画について文章を書いているとのことで見たが、なるほど確かに映画史的には全く重要なものではないが、牧歌的な田舎の描写と西部劇的なギタリスト(原作に当たる主題歌を歌っている吉幾三が演じる…
>>続きを読む端正な映画。小学校校庭の子どもたち。たくましい馬。牛。岩木山を背景に一列に左から右に移動する子どもたち。二輪車の後部座席から勝野洋越しに左右に頭を振って顔を出す鮎川いずみ。勝野洋と吉幾三の乱闘。カル…
>>続きを読む性転換したカルーセル麻紀は青森県五所川原の人々からは余りにも逸脱して自由なので、家族や村人は、何のコミニケーションを取れず、一方的に攻め、パリへ戻るように促すことしかできない。哀しい。麻紀自身の思い…
>>続きを読む田舎の期待の星だった息子が性転換していて怒り嘆く父親、彼に好意を抱いていた故に悲嘆する幼馴染、困惑するも再会した兄をねぎらう弟。そんな中、昔のように接しようとする橋本功先生との友情に泣ける。
当時…
田舎町で暮らす人たちの喜劇という体裁をとっているが、実際は変わりゆく時代の流れを諦念と僅かな希望により静かに受け入れていく人たちを美しく描いたドラマ。舞台となる町や主人公一家に小さなさざ波を起こすカ…
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