このレビューはネタバレを含みます
早稲田松竹で鑑賞。
ジャン・ルノワールらしいユーモアに溢れた作品で、題材が捕虜収容所からの脱獄ということもあって『大いなる幻影』が想起される。ジャン・ルノワールについては、あまり詳しくないのだけれど…
冒頭で伍長が『生き残ることこそが誇り』と言ったのを見て、きっとこれは良い映画なんだろうなと思った。いくつかの反戦映画は、主題に反し戦闘シーン自体がドラマティックなエンタメと化してしまうが、本作は逃走…
>>続きを読む言うまでもなく、脱獄は映画になる。
追う・追いかける、この運動が映画的であるし、いかにして捕まるか・どうやって捕まえるかが、サスペンスとストーリーを生むからである。また、日常生活だってある意味では監…
ヌーヴェル・ヴァーグの始祖たるルノワールの遺作、どんなもんじゃいと肩ぶん回しながら劇場に乗り込んだところ、“普通に楽しくてオモロい”モードに序盤からなってしまって、ストーリー以外を全然思い出せない。…
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脱走して、拘束されて、また脱走して、拘束されて。
脱走のために様々な人(部下など)の力を借りるけど、個人的にはこれらの人々を犠牲にしているのが気になった。
最後には逃げ切るものの、なんだか物悲し…
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笑った後に怖さを感じたり、自分の感情の振れ幅が忙しなくて、でも全部、可笑しさも切なさも怖さも情も、何の矛盾もなくそこにあって、ただの人生だった。いちばん最後の場面、スクリーンに背を向けてパリを歩き出…
>>続きを読む途中まであまりノれずにだらだらと見てしまったけど、終盤に電車内で飲んだくれドイツ人おじさんがよくわからない絡みをし始めるシーンが絶妙に嫌な雰囲気が出ていて良かった笑
そのおじさんが車窓から身を乗り…
全編コメディ調の緩さとナチスドイツの捕虜という差にあまり乗り切れなかったものの緩い逃走劇として面白く観た。
列車で酔ったフランス人大好きおじさんが暴れてるところでドライブがかかって変な方向に映画が行…
面白いけど凄さとかは特にわかってない。ルノワールの凄さが未だにわからないの、普通に劣等感覚えてる。
歯科医のくだりが好き。「本を返しに来たよ」のツーショットでもう二人がデキてるのかわかる。その後のス…
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