ジャン・ルノワールの遺作。
何度失敗しても捕虜収容所からの脱走を試みる伍長の奮闘をユーモラスに描きながら、一方で、逃げる行為の反復によって戦争の不毛さをじわじわと炙り出す。
全体を通して生きること…
映画館にて鑑賞。モノクロ映画。
ジャン・ルノワール監督の晩年の作品。
(テレビ映画らしい『ジャン・ルノワールの小劇場』を除けば、これが彼の遺作とも言える。)
彼の代表作『大いなる幻影』の変奏とも言…
早稲田松竹で鑑賞。
ジャン・ルノワールらしいユーモアに溢れた作品で、題材が捕虜収容所からの脱獄ということもあって『大いなる幻影』が想起される。ジャン・ルノワールについては、あまり詳しくないのだけれど…
冒頭で伍長が『生き残ることこそが誇り』と言ったのを見て、きっとこれは良い映画なんだろうなと思った。いくつかの反戦映画は、主題に反し戦闘シーン自体がドラマティックなエンタメと化してしまうが、本作は逃走…
>>続きを読むルノワールはいつだって世の中(国家や人間を取り巻く社会)を茶化しつつ、主人公側だけでなくそれとは思想や損得が異なる者達にも当人ごととして寄り添いを見せる。劇中複数回ある脱走からなだらかな斜面を伍長が…
>>続きを読むコメディタッチドタバタ脱走劇…と思っていたら
最後の最後
農場の積み藁に 農夫の言葉に 農婦の微笑みに じんわり涙
いくつかの哀しみを抱え それでもパリで強く生きて行くんだね
いい映画だったな…
めちゃくちゃコミカルで面白い。脱走が失敗した時の何とも言えない顔、緊張をぶち壊すアヒル→カバンの中身全落としとか笑っちゃう。
もうちょい私が映画というものへの理解が深まれば偉大なジャンルノワールさ…
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