前作「捕えられた伍長」(1962)から8年ぶりに作られたルノワール監督最後の作品。監督自身が脚本も手掛けた3話オムニバスのテレビ用映画。司会役としてルノワール監督が幕間に出演。
1話「最後のクリス…
まさにルノワールの精神性が詰まった各編。
この構成がまた、ルノワールのジャンル映画を作る傑出した才を明らかにする。
それぞれ悲哀を帯びているが、あっけらかんとしつつ、決して楽天的ではないながらも、前…
ジャン・ルノワールの遺作。理屈を通り越して感動してしまった。
ルノワールは最後まで笑っていたのだと。
今でこそルノワールは、ゴダールやロメールなどのヌーヴェル・ヴァーグの映画作家に影響を与え…
ルノワールの遺作。晩年は思うように作品を作れなかったと坂本さんから解説があった。本作はオムニバス。風刺ミュージカルコメディ、ジャンヌ・モローの歌、寛容さをテーマにしたラブコメ。なんて贅沢で幸福な時間…
>>続きを読むバザンはルノワールを「楽しい悲劇」の創作者であると著した. 「最後のクリスマス・イヴ」の(後にフリオチ的な描写だったことがわかる)窓越しの浮浪者の眼差し, および最終幕. 「電気床磨き機」.…
>>続きを読む特集上映最終プログラムに観たかった遺作!と鼻息荒く観た、4つの寓話が舞台の中で順に演じられるのだけど1,2話でおん?となり、3話でおお!となり、4話で号泣 ルノワールこそ寛容という美徳、自由への信念…
>>続きを読む① 最後のクリスマス・イヴ
少女売りのマッチ…じゃなくてマッチ売りの少女だし素晴らしき放浪者だ。出だしから見事に掴まれる。
② 電気床磨き機
純粋にコメディとして面白いしあの旦那のあのコケ方は…
『最後のクリスマス・イヴ』
おもちゃのような書割り舞台に孤高の浮浪者たち。真に愛し合う豊かな精神の夫婦を描いたルノワール作品がこの他にあっただろうか。
『電気床磨き機』
ブニュエルを超える狂いっ…