上映時間が73分とは到底信じられない。父なるものの不在と引き換えに、
画面は静謐なうつくしさを呼吸し続ける。なんという不思議な旅の始まりだろう———野崎歓(フランス文学者)
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スペインと日本。それぞれのなんてことない田舎の町での日常を映した、73分の覗き見。行ったり、帰ったり、旅をすること。人生の余白とかそのようなことを考えていた。なにしろショットの数が多くて30とか40…
>>続きを読むめちゃくちゃよかった
上映後のトークショーでゲストの方が言っていたように、絶えず自分の人生を思い出させる映画だった。
俺的にこの映画は、「帰ってくること」あるいは「帰郷」をテーマにしていると思う。だ…
女2人が、片方の彼氏について助言を焚べている。
場所は砂浜で、奥に水平線がぬけている。
片方の女はパートナーとの関係がどこか煮詰まっているようで、相手が胸の内を明かしてくれたのは良いものの、なにか腑…
帰ってこない人
いつかはわからないけれどいずれはいなくなってしまう人
そして、すでにこの世を去ってしまった人
今そこに在る(居る)存在と居ない(姿が見えない)存在とが、会話や音、気配、彼らの動き…
いかの寿司のところとか高速乗用車通過とか祖母一人の食事・盆飾り片付けとか、日本パートはところどころ良かった。良かったけど「こういうのも映画としてあり」みたいな捉え方で。1・2部は明らかにクオリティが…
>>続きを読むⒸikoi films