冒頭から「怪物」や「白ゆき姫殺人事件」を彷彿とさせるような、同じシーンでも立場によって感じ方がまるで違う描写に始まり、「マスコミによって取り上げられたこと=真実」になってしまう風潮へ一石を投じる内容…
>>続きを読む(下書きの状態でためてたのに何故か消えちゃってて、全部は思い出せない…😢
理不尽すぎて数日引きずってたくらいなので、これもめちゃ書いてあったのになー)
――以下ネタバレありメモ――
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あれ!?三池なのに端正!という第一印象が最後まで持続する。演出のトーンが抑制的で、劇映画としての強度がしっかりある。
たとえば、ラストで某登場人物が亡くなっていることを示す描写。お鈴の音と荒れた室…
作中で巻き起こる裁判に勝つかどうかに僕はそこまで関心がいかず、逆に「届かない声」の描写が非常に重くのしかかってきた。わかりやすく物語られた情報(簡単に享受できて面白い情報)に搔き消された切実な声とい…
>>続きを読む三池崇史は多作乱作なだけでちゃんと映画が撮れるのだ。
正しいラショーモンアプローチの法廷劇だった。地に足つけて、過剰なエンタメ化をせず一つひとつの事象と心の動きを着実に映していく。
安定の綾野剛…
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