ペドロ・コスタ監督自身は、この作品に抱いた不満によって、次作の『ヴァンダの部屋』でより、ドキュメンタリーに近い手法を取っていったらしく… 。
しかし。
今作での、所謂 劇映画的なカメラの捉え方と、…
ちょっと入りきれず、、
ストーリーや関係性を変に勘違いしてたのと、『ヴァンダの部屋』と『溶岩の家』の尖り方が好きだったので間に位置するこの作品に若干物足りなさを感じてしまった。
画の強さもその二作品…
前観た時よりちょい苦手だった。というかこんなに異質な映画だったっけと思った。確かに『溶岩の家』と『ヴァンダの部屋』との間という感じはする。(『溶岩の家』と同じサイズの顔のアップ)
スラムの女性たちの…
固定された目線は、偶然入ってくる人のみを映し出す。大きく歪んでうねる街は、巨大な生物のようで、巨大すぎるがゆえにその爪の先しか見られない。それに寄生するかのように人は生きるんだ。そんでその寄生生物を…
>>続きを読む"あなたの痛みを分かち合うことができればいいのに"。画面の中に唐突に現れたこの言葉が、頭の中を駆け回っている。この映画を一言で言うならばこの言葉だと思う。冷たい生活、凍りついたような人々の表情や仕草…
>>続きを読む血が肉付けされたストーリー性のある物語なら、こっちはその肉を削ぎ落とした剥き出しの存在を映す映画。
ここにそういう人たちがいて、こんなふうに暮らしていてというのを、責めるようでも掬いあげるようでも…