“お聞きなさい
夜の子どもたちの声ですなんと美しいことか”
闇の中、霧の中、あなたは言う病みの中、そして見る一筋の光の中。何がある、キスをする、私の血が、あなたに流れる。どくどくどくどく、流れてい…
サイレントからトーキーに移行している時代の作品らしく曲はほぼ無く、台詞が少なかったり画で魅せる場面が多かったりして、シーン毎に印象が残りやすい。特にドラキュラの眼光鋭いシーンは怖さが良い。
荘厳な城…
ブラム・ストーカーの原作を知古だった俳優ハミルトン・ディーンが脚色し、米英で大ヒットを記録した舞台劇をベースに映画化されたもので、当時の舞台演技をしっかり堪能できる資料的価値の高い映画です。公開当…
>>続きを読むドラキュラ・オブ・ドラキュラ
1921年『ドラキュラの死』(ハンガリー)ロストフィルム。1922年『ノスフェラトゥ』(ドイツ)共にイリーガルなノリで制作されたドラキュラ作品。
そして1927年に…
伯爵のイメージがもう決定的。完全無欠。天下無双。
後続の作品は所詮後追いでしかないんだな、と痛感する。
訛りの強い英語と、舞台俳優ならではの芝居がかった立ち居振る舞い、メイク、衣装全てが最高にキマっ…
「ベラ・ルゴシ様の耳」
オープニングでクレジットが表示されながら聞こえてくるのは、チャイコフスキーの「白鳥の湖」である。「フランケンシュタイン」では聞こえてこなかったが、「ミイラ再生」では聞こえて…
一瞬たりとも目を離せない緊張感に満ちた映画(さすがに昼間の場面は弛緩しているが、そうでもないとこちらがもたない)。トーキー初期の『魔人ドラキュラ』の中の無音の時間には、無数の予感をはらんだ本当に豊か…
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