勇ましい日本兵は登場しない。みな、惨めで可哀想。生きるために非人間的なことをしてしまう男たちも、みな、惨めで可哀想。あぁいう環境に身を置き続けていたら、言動も表情もおかしくなるよね……という雰囲気が…
>>続きを読む第2次世界大戦末期のレイテ島で肺病を患った主人公は部隊から追い出されてしまう🎥
戦場で全てを失い彷徨うことしかできない兵士たち、最後の希望すら打ち砕かれた時に正気を保っていられるのか
ロングショ…
ぼーっとしてて掴めない部分がある田村だが、生への執着は最初から明確にあることを再確認できた。
太々しい安田に抵抗して生き残るためだけに生まれたような、歪な連帯感のもと行動する田村と永松の関係に仄暗…
南方の前線という極限を描いた本作
「猿の肉」という人肉の隠語が生々しい
そんな過酷な状況の中で最後に主人公が生活の証である「野火」に吸い寄せられるように向かってゆくのも理解できる
一部現地の言葉で…
以前から読むのも観るのも躊躇っていた作品。先日の「ジョニーは戦場へ行った」とともに終戦80年企画の上映。
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1959年市川崑監督の作品。
この先、劇場で観る機会があるのかわからないし、思い切って観…
『ジョニーは戦場へ行った』と同日に。
先に観たけど、感想が難しくて保留してた。
主人公の心の動きを追い切れず、ただただ太平洋戦争の狂気に圧倒される。
原作を読めば、もう少し心情がわかるだろうか。探…
リアル、というか現実に起こったことそのものなのだろうと想像する。当時、まだ戦後14年。シネスコ。船越英二の肋骨、抑揚のないしゃべり方、虚ろな目。死体の群れをさまようロング。原作に忠実。『ゆきゆきて神…
>>続きを読む野火の煙の向こうから現地人に銃撃されるなか、田村は力尽きて倒れ、「完」の文字――。終わった瞬間に頭を抱えてしまった。映画を見て吐きそうになったのははじめてだった。西方浄土がどうのと言っていた男、一瞬…
>>続きを読む©KADOKAWA 1959