ダンケルクの作品情報・感想・評価・動画配信

「ダンケルク」に投稿された感想・評価

中西

中西の感想・評価

3.0
音響ってすごいなって思った(小並感
すごいけど面白いのかと言われれば微妙。
1964年のアンリ・ヴェルヌイユ監督作品。2度目の鑑賞。

フランス軍から見たダイナモ作戦を描く。画面の奥まで配置された大量のエキストラと大規模な爆発シーン満載の臨場感あふれる映像に圧倒される。コミカルに描きながらも徐々に悲壮感が増すのがつらいね。奇妙な人間関係と、たばこを介した人物描写が大好き。

ジャン・ポール・ベルモンドのひょうひょうとした掴みどころのないキャラクターだからこそ、より戦争の異常さが際立つ。でも、実は人一倍、物事を冷静に客観視して罪の意識に悩んだり、誰も救おうとしない神に憤る姿に引き付けられる。

ラストがいかにもフランス映画らしくて忘れられないものにしてくれる。
誰もいない砂浜に一際輝いてる赤色は何を象徴してるのか。
non

nonの感想・評価

3.8
1964年製作のフランス版ダンケルク。実際の史実から24年後なのですね。だからこそ映像も描写もリアルで生々しい。空からの攻撃があまりにもリアルで怖い。主演のジャン=ポール・ベルモンドがいい。彼の演じるジュリアンは、何度か「こんなやつ死んで当然」という相手の言葉に対して「何故?」と反論する。それがとても印象に残った。戦争も、人を殺めることも決して肯定してはいけないのだ。あと、冒頭で戦争前のビーチのポスターが映し出されるのだが、これもかなりインパクトがあった。平和と戦争の紙一重感、危うさ。今居る場所が戦場になるかもしれない、そんな恐怖を感じた。
フランス版ダンケルク

ノーラン監督版より50年以上前に撮られた作品。
ジャン・ポール・ベルモンドが主人公のフランス兵を演じ、ダンケルクの撤退戦でイギリス軍に置いていかれたフランス軍兵士の虚脱感をうまく演じている。

ベルモンドの声は、何故か山田康雄(初代ルパンの声)が似合っている⁈
tjZero

tjZeroの感想・評価

3.5
1940年の北フランス。
本隊からはぐれた兵士マイア(ジャン=ポール・ベルモンド)は、ドイツ軍の空襲から逃れるため、ダンケルクの港から脱出する船を探すのだが…。

クリストファー・ノーラン版(2017)ではなく、1964年製作のフランス映画です。

これらの他にもいろんな作品の舞台となっているダンケルクは、欧州の人々にとっては、我々にとっての関ヶ原とかアメリカ人にとってのパール・ハーバーのように、民族のDNAにクッキリと刻印された地名なのでしょう。

主人公のマイアは、はぐれ者の兵士なので、積極的に戦闘に参加しようとはしません。
居場所が無く、フラフラと戦場をさまよう、幽霊のような存在。
これがまた、演じるベルモンドのパーソナリティとよく合っている。
不敵な面構えで、飄々としていて、いい意味で悲壮感が無い。

なので、彼にだけは砲弾が当たらないかのような、周囲から浮遊した存在感があります。
換言すれば、彼の存在は戦場を動き回って記録するキャメラのようでもある。

前半は”人間キャメラ”となった「ベルモンド君による戦場レポート」みたいな趣きがあります。
劇映画でありながら、半分ドキュメンタリーのような肌ざわりで、淡々と実にリアルに戦場の様子を伝えてくれます。

そして後半は一転、”無風状態”だった主人公にも次々と悲劇が襲いかかり、一気にドラマティックな展開になります。
それがわざとらしくなく、むしろコントラストのあざやかさで、状況が一変する戦場の怖さをあぶり出しています。

作り物っぽくない、のが本作の良さだと思います。
製作が’64年で24年前の出来事を描いている訳ですから、現在の我々に置き換えると地下鉄サリン事件を再現しているような感覚。それ程大昔の話ではありません。
戦争の”記憶”や”気配”がまだ漂っている現地でキャメラを廻した生々しさが、しっかりとフィルムに焼き付けられています。

こうした過去作があったからこそ、21世紀に”ダンケルク戦線”を描いたノーランは、(あえて)テクニカルでトリッキーな手法を駆使して撮影したのだと思います。
maco

macoの感想・評価

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フランス兵から見たダンケルク。クリストファー・ノーランのは観ていないのだけれど、こちらはより人間味があるのでは、と思わせる。戦場では理不尽な死があり、それでも人間らしい正義をつらぬこうとする人もいれば、捨ててしまう人もいる。運命は皮肉だ。
アンリ・ヴェルヌイユ「ダンケルク」(1964)を観た。交わされる会話は非日常の中の日常で、どちらかというと緩めな印象で他人事っぽさもあるんだけど、なんの前触れもなく襲ってくるBf109によっていとも簡単に失われる人の命。ジュリアンを演じるベルモンドの言動は、かなり真面目なものだと思う。
財産である家を守りたいがために一人残る女性との絡みなど、随所にフランスっぽさがある。ノーランの「ダンケルク」で歴史考証を担当したジョシュア・レヴィーンの著書にもあった、フランス人が砂浜に住まって料理したりしている描写もあったし、ビーチで整列してもいた。
主人公が拠点としている場所は、ダンケルクではなく、原題にもあるズィトコート。そこからダンケルクへ向かう道中での出来事で、日程的には、6月1日から2日。つまり、ダイナモ作戦の本当に後半であり、かなり空からの攻撃が厳しくなってきた頃。にも関わらず主人公は歩く。
主人公のその歩きは、側から見るとのんびりにも思えるし、証明書が必要と言われて、行った先で「会議中」と断られて出直すなど、悲壮感は一見なさそうに思える。でも爆撃を受けた「結果」の描写は、しっかりと悲惨なものなので、そのギャップに少したじろぐ。
ベルモンドのくわえタバコがひたすらカッコいいです。まだ31歳と若い。ダラダラしてそうで、理屈っぽいけど、行動は正義感からくるヒーロー的なものだった。ラストの描かれ方がもうほんと、フランス映画です。
ノーラン版を観たのでいつかオリジナルを観たいと思っていた。ノーラン版に比べたら救いがない感じ。浜辺に押し寄せたイギリス軍、フランス軍兵士に容赦なく空襲が降り注ぐ。最後、船に乗ってイギリスに戻るというハッピーエンドではなかった。
犬

犬の感想・評価

3.5
砂丘

1940年、ドイツ軍のフランス侵攻により、港町ダンケルクに英仏連合軍の兵士が追い込まれた
フランス人兵士ジュリアンは、イギリス軍を撤退させる軍艦に便乗しようとしたものの失敗してしまう
そんな中、彼は現地の少女ジャンヌと親しくなるが、ドイツ軍による攻撃は日ごとに激しさを増していき……

ジャン=ポール・ベルモンドを主演に迎え、第2次世界大戦下におけるダンケルクの戦いを映画化した戦争ドラマ

ノーラン版と通づるものがある

兵士たちの感じが良かった

リアル
アクションもしっかりしてます

フランス語で雰囲気もある

ロマンス
終わり方は普通かな
君子

君子の感想・評価

4.2
ジャンポール・ベルモント、かっこよすぎ。顔じゃなくて全てから漂うかっこよさ…。

こないだやってた方のダンケルクは観てないので何とも言えないけど、この時の雰囲気はこういうものだったという文献とか話が残ってるのかな。今作ではメンバー達がどうでもいい話をしたり、緩くその辺を歩き回ったりしてて、イメージと違った。もっと厳しく規律の中で張り詰めてるのかと思ってた。

でも、戦争って案外そんなものなのだろうか。確かに毎日毎日本気じゃ体持たないとは思うのだけど。戦争が日常になるって最悪だ。

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