われわれは、『見上げた空に何が見える?』に接し、すばらしい才能がジョージアから現れたと快哉を叫んだものだが、どうやら生半可なものではなかったらしい。
20年ほど前の機種の携帯電話のカメラで撮られた画…
サッカーゴールをフレームに見立てる演出はヴェンダース、エリセとあれど、この映画の示す分断(分割?)と画面外は時間的、空間的に多層すぎてぶっ飛ばされる。
話はいなくなった娘を探す以上のものはなく、しか…
失踪娘を探す父のジョージア田舎旅。
全編が古い携帯カメラ撮影っていう、16mmのザラ目で風趣狙う凡庸さより生々しく新鮮ながら、3時間の尺に深い意味なかったのは笑う。
旅の伴侶ほか不可視で中距離多…
古い携帯電話で撮っているからすごい画質は荒い。
トークショーでも言っていたように物語としてはほんとに単純で10~15分くらいで収まるような内容。でもあえて声だけの出演の娘の友人といい、荒い画面とい…
アレクサンドレ・コベリゼの最新作は、旧式の携帯電話で撮られた3時間のローファイ映画。これは配給厳しそう。暗い部分とかまじで何も見えんし。
失踪した娘を探してジョージア中にある自然の中の素朴なサッカー…
進展のない捜索に立ち昇る人生像──全編が古い携帯電話で撮影されたガビガビ画質で進行するトンデモな長尺映画だが、個人的に琴線に触れる作品で大変気に入ってしまった。物語はシンプルで、失踪した娘のリサを追…
>>続きを読むフィルメックスにて。
※最初に書きます。今回、メチャクチャ駄文かつ長文です。
『見上げた空に何が見える?』のアレクサンドレ・コベリゼ監督の新作。前作もかなりユニークだった監督の新作で、しかも全編を…
3時間だった。だけど、これ以上短かかったら身も蓋もなくなっただろうし、この長さは致し方なかったと思う。なんならもう少し長くても(見るのには相当努力が必要だけど)良かったかもしれないと思った。
構成は…
スポーツにおける円と線。それはイメージ全体に対しての象形そのものであって、サッカーゴールが揺れる瞬間、私たちは勝利そのものを可視することができる。画質を落とすことによって光は一本の線となり、犬はパン…
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