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目次

イエスの作品紹介

イエスのあらすじ

テルアビブで活動するピアニストの男性が、政府から依頼された仕事を前に苦しみ、妻との関係も悪化していく…。

イエスの監督

ナダヴ・ラピド

原題
Yes/Ken
製作年
2025年
製作国・地域
フランスイスラエルキプロスドイツ
上映時間
150分
ジャンル
ドラマ

『イエス』に投稿された感想・評価

Omizu
3.7
【第78回カンヌ映画祭 監督週間出品】
『シノニムズ』ナダヴ・ラピド監督作品。カンヌ映画祭監督週間に出品、フィルメックスでは特別招待作品として上映された。

だいぶやりすぎな感じはあるが、自分の置かれている立場やイスラエルという国の立場を逆手に取った語り口は流石ラピド。『シノニムズ』からさらにやりたい放題やったなという印象。

明確な筋はないに等しく、散文的にエピソードを語っていく。ラピド監督の皮肉に満ちた脚本、演出が面白い。イスラエル人としての自分自身を自ら笑ってみせるような作品になっている。

決してイスラエル賛美などではなく、ラピド流の皮肉を交えて語っていく。少々その描写がやりすぎな印象はあるが、これ以上なく作家性が出た作品として評価したい。

間違いなく問題作だが、『シノニムズ』も好きだった身からすればこれもその進化形として楽しめた。なんかいちいち音がデカかったりしてはったりも利かせているのも面白い。
監督はリモートでトーク

「これは何のメタファー」などと決めつけられるのが好きではないようで、観たそれぞれが感じてほしい様子

他にはない映画だけれど、かなり感覚的で、どの立場でどんな感想を言ってよいものか悩む
もう一度観ないと何も言えない
ただ、映像と音楽が洗練されると凄いものになりそう
4.9
【メフィストに魂を売るイスラエルの芸術家】
動画レビュー▽
https://www.youtube.com/watch?v=KftgH6w-Qv0

カンヌ監督週間 in Tokio 2025にてナダヴ・ラピド監督『イエス』が上映された。本作は東京フィルメックスでも上映された作品だが、本業のシフトが合わず断念していた。カンヌ監督週間 in Tokio 2025での上映も日程調整が難しく、仕事終わりに奪取して間に合うかどうかのギリギリとなっていた。そのため、1週間前からボスやメンバーと調整を行い、余程の障害がない限り定時ダッシュできる体制を整えた。しかし当日、16時ごろに3件程イレギュラーが重なりメンバーがパニックになる事態とエンカウント。これは無理かと思ったが、気合でイレギュラーを沈め、なんとかヒューマントラストシネマ渋谷に間に合わせた。別にナダヴ・ラピド監督作は好きではないものの、日本語字幕で観たいかつ、日本劇場公開は難しいと思っていただけに全力を尽くした。され、そんな努力の末に『イエス』を観たのだが、確かに本作は独りよがり、パレスチナの人々が直視できない程に露悪的でグロテスクな映画であったのだが、イスラエル人としてのアイデンティティを捨てようとする『シノニムズ』で金熊賞を受賞した彼が、イスラエル人アーティストとしての加害性を直視し内省した本作のパワフルさに圧倒されたのであった。

ギャスパー・ノエ『CLIMAX クライマックス』さながら、狂乱のパーティシーンで物語は幕を開ける。泥酔、ボロボロになりながらYは高揚の渦を彷徨う。セレブのアーティストの高慢さが国を、市民を破滅へ導く、ネタヤニフジュニアとしてといったことを象徴するようにジョージ・グロス「社会の柱」が状況をラベリングしていく。

ガザの凄惨なニュースがスマホで流れる。だが、テルアビブの街は渋谷のように自由と快楽、平和が揺蕩う。Yとパートナーは、そのギャップを意識しながら肉体関係を持つのだが、やがてYがメフィストに魂を売り、プロパガンダ音楽制作へ手を貸すことによって事情は変わって来る。Yの音楽制作の轍、葛藤の心象世界は《道》として描かれていく。天から石が降り注ぐ、景色が血に染まるといった恐怖を抱きながら、スマホ越しではなく、直接の眼差しでガザの惨劇を目視しながらもセックスへ投じる。『メガロポリス』さながら、市民の姿は見えている。葛藤はしているが、快楽へ横滑りし、独りよがりに自問自答する卑怯さを余すことなく、スクリーンをアクション・ペインティングのキャンバスとして右に左にカメラを振り回していくのだ。

長編デビュー作『Policeman』から一貫して、イスラエル社会におけるマチズモ、ミソジニーとイスラエル社会そのものの加害性を内省的に描いてきたナダヴ・ラピド監督の集大成として『イエス』は邪悪な輝きを魅せていたのである。

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