狼と豚と人間の作品情報・感想・評価

「狼と豚と人間」に投稿された感想・評価

序盤のミュージカルのように歌い騒ぐシーンがヤケクソの明るさのようとラストの兄弟同士の殺し合いの対比に物悲しさを感じた。
仁義シリーズの9年前、深作欣二監督作品。

狼になるか、豚で終わるか、人間でいられるか。
スラムの人間模様を描いた青春ノワール。

北大路欣也はまだまだ勢いだけの大根だが、
悪党な高倉健と
憔悴した三国連太郎が最高。

永遠のチキン野郎役、石橋蓮司が活躍。
深作組と言える室田日出男にも眼福。

サウンドトラック含め詰め込み過ぎな意欲作。


〜〜


弟2人を死に追いやった兄貴。
スラムの人間から背中に鶏をぶつけられる。
ラストシーンが秀逸。
今まで観た深作の中だとイマイチ。しかしながらラストの三國の後ろ姿だけで名作感漂うからすごい。
TSUBASA

TSUBASAの感想・評価

2.8
短文感想 65点
高度経済成長期のバイオレンス映画。最初は若者が歌を歌い、踊り出す部分もあるので日本版『ウエストサイド物語』かよと思ってしまいました。タイトル的にも興味深く、もっとグロテスクで凄惨な映画かなと思いましたが、とある倉庫でのやり取りが中心になってきて、そこまでグロテスクではありませんでした。むしろ思っていたものとかなり違ったので微妙な印象で終わりました。ただ、高倉健の安定感はやはり凄い。彼がいると作品の質が上がってしまいますね。
あつ吉

あつ吉の感想・評価

3.3
こら、なかなかの名作でせう。健さんカコイイ。*\(^o^)/*
くぅー

くぅーの感想・評価

3.8
モノクロなのに全く色褪せてない、この変にギラギラした骨太感…深作欣二監督の初期の1964年作品を、ディープに見入った。
不謹慎かもだが、圧巻のバイオレンス描写…アナーキーな三兄弟の関係とそれぞれのポジションを巧みに絡めるあたりは見応えがあり、混濁した鬼気にやられた。
三國連太郎に高倉健に北大路欣也の腹にイチモツを抱えた熱演にニンマリし、江原真二郎の荒らぶるサポートにもニヤリ。
豚小屋生まれの狼と豚と人間。それは三匹の子豚のそれぞれの結末なのかもしれないし、単純にはそうでないのかもしれない。襲いかかる狼、耐え忍び狼を追い払う豚、そしてその物語を傍観する人間。最後に生き残った者はいつも何だか哀しくなるな。
rukue

rukueの感想・評価

3.3
高倉健と三國連太郎 東映作品

肉親兄弟ならではの重たく
血生臭い衝突
熱量がすごい
とも

ともの感想・評価

4.0
オープニングがとても良かった。好きです。テンポ、スピード感が良いです。
Mayuzumi

Mayuzumiの感想・評価

4.0
 高倉健がブルータルなごろつきを演じている貴重な映画である。後年の網走シリーズで見られる一連のパンキッシュ高倉ムービーのプロトタイプのひとつであるが、それらと本作が決定的に違うのは、おふざけがまったくないことである。網走では別れ際なのに屁をこく邦衛をつっこんだり、麟一にキャベツで殴られてキャベツの破片が顔中ファサーてなったりと、ユーモラスなシーンが多々あったが、本作では笑いが一切削ぎ落されている分、高倉健のパンクな恰好良さやアナーキーな言動の魅力が、モノクロフィルムとも相まって、よりストイックに、よりヴァイオレントに、スクリーンから感じられるのである。北大路欣也や石橋蓮司らを次々と金梃で拷問するシーンはショッキングであり、その表情の張り詰め方なども生々しいが、江原真二郎の戦後派的ダーティさや三國連太郎の即物的な眼差しに比べると、どことなく虚勢を張った危うい青年のように感じられるのは、むしろ、彼の役柄にぴったり嵌って効果的であったのではないかと思われる。善にも悪にも振り切れない三兄弟の次男の高倉に、彼の身に合わないブルータルな演技をさせることによって、無理して虚勢を張っている悪役を力技で成立させ、その違和感がそっくりそのまま善悪混交の役柄に反映されるという寸法である。この辺りは深作が計算して配役をしたのではないかとさえ勘繰りたくなる。
 又、本作はオープニングが格好良くて、これだけでも観て損はない。三兄弟の関係をそれぞれの過去・現在を軸に、都会のネオン、ドヤ街、港湾労働、狂った女等のエピソードの断片を駆使して手際よく繋ぎながら、モノローグ、ストップモーション、クロスフェードで華麗に魅せる、あの深作節の原型がすでにここに狂い咲いている。音楽の冨田勲もいいジャズを聴かせている。
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