道 -白磁の人-の作品情報・感想・評価

「道 -白磁の人-」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

 浅川巧という人物を知らなかったのでその人を知ることができてよかったです。そのような人が韓国の人たちから愛されていて、韓国の大地に記念碑まで建てられているのを知ることができました。

 ただ、映画としては面白味に欠けてしまっているように感じました。そもそもこの主人公は韓国の荒れた山々に植林して緑でいっぱいにしたいという願いで動いているはずなのに。途中から白磁という朝鮮の陶器を保護しようという流れになってしまうので、今までの流れがなんだったのか? というのがわかりませんでした。時間の流れも急すぎて、後妻となる進歩的な考えの女性がやってきて「ぼくは、再婚する気なんてないです」と言っていたのに、すぐに妊娠してたりと奥さんの描かれ方が皆無だったり。主人公と韓国人の親友以外はほとんど描かれないのに等しいです。植林所の怖い上司もいつの間にか理解ある人物に変化していたり。

 やっぱり植林をしにきて、いろいろ研究している男の話だから韓国の山は一体どうなったのか? というのを最後に見せてくれないと退屈でした。それに、主人公が韓国人にどう接したのかといえば、お年玉をあげたり野菜を高く買ったりとしているだけで。それだけで最後の棺の感動的なシーンは上手いこと機能しないと思いました。やっぱり韓国の山を緑いっぱいにして、それに韓国人が感動するというふうにしないといけないと思いました。

 ちょっと何を描きたかったのかがわからりづらい映画でした。
浅川巧さんは立派で素直で素敵な人。映画ではなく2時間特別テレビドラマ見てる感じ。
韓国の植林や伝統工芸の保存に尽力した浅川巧さんの人生を基にして書かれた小説の映画化。
差別意識をもつ浅川さんの母や日本兵、終戦後に日本人を襲う韓国人たちのように偏見や憎しみを持って生きる方が、当時は楽だったと思う。下手したら今も。
そんな中での浅川さんとチョンリムの優しさは、強さと比例してるんやろうな。

劇中に日韓の文化の差を現わすように葬儀の場面が出てくるんだけど、最後のお母さんのシーンがとても良かった。それまでずっと、このクソババアめ誰かガツンと言うたれよ!と思ってた分かなりグッときた。

日本統治時代の韓国が舞台という難しいテーマだけど、日韓共作にしたおかげなのかどちらかに偏ることもなく描かれていたのが良かった。
チョンリム役の人がめちゃ上手かったんやけど、浅川さんの兄役がむちゃ下手でびっくりした。
岡谷

岡谷の感想・評価

3.4
ご縁がなければ観なかった、完全なダークホース映画。とても良かったです。
gm

gmの感想・評価

2.0
ごめんなさい。俳優がイマイチ。映画に全然没頭できない。全体的に、「朝鮮人」の日本語と同じレベルで、日本人の日本語が聞き取れなくてすごく疲れた。
あやな

あやなの感想・評価

3.3
第二次世界大戦中の韓国をえがいた映画。日本の支配下にあった韓国の人々は、日本人には笑顔を向けますがそれは逆らうと痛い目にあうからで、心からのものではありませんでした。日本の主人公は巧というひとで、韓国の方らチョンリム君です。2人は本当の親友になります。巧さんの生涯を描いたものですが、日本がしてきた韓国への残虐な数々は見ていて辛いです。そのなかで、巧さんは彼らの地位を上げようとしたり、日本の兵隊さんへ歯向かったり、勇気を持って彼らと心を震わせていきます。いつしか韓国の人の彼へ向ける笑顔は心からのものになりました。あまり知られていない作品であるけれど、考えさせられる作品でした。