戦後最大の賭場の作品情報・感想・評価

「戦後最大の賭場」に投稿された感想・評価

誰が見てもド汚ねぇ親分と、誰が見てもジャスティスな兄弟分に挟まれる、誰が見ても辛い立場の主人公が鶴田浩二。ようするに任侠もの。
緊迫した場面になると鶴田浩二はあごを動かす演技をする。同時に、こめかみのあたりがピクピク動く。この癖が目立つ映画はなんだかんだいって名作なことが多い。上から下から詰めに詰められるこの映画では普段の倍顎を動かしているので、鶴田浩二のこめかみのピクピクが気になってしかたない。
任侠映画御用達の監督と脚本家がその手腕を遺憾なく発揮してて、悪役を引き受ける阿部徹や、山守親分を発明する前の金子信雄も好演。ラストの鏡はベタだけど効果的だし、シャイニングのトッピングも悪くない。
現実に起きた事件を題材にすることで、マンネリ・ワンパターン上等な任侠ものが傑作に仕上がってる。
おすすめ!
アノ

アノの感想・評価

2.9
鶴田浩二か殴り込みに向かうまでの道中の撮り方がちょっと良い。
高倉健と鶴田の関係はあんまり上手く書けてない。
「大日本同志会」要は児玉誉士夫が結成しようとしていた「東亜同友会」の結成から始まり、日本の首領の続きみたいなもんじゃねえか!!と勝手に興奮。

私腹を肥やすために、権威を振りかざし、地方団体を蔑ろに、懐柔できないものは消し去る。
この話をただ組同士の喧嘩ではなく、国家政治に入り込もうとする組織と、個人間の友情の対立にしたことで
今日の政治にも通ずるような批判をはらんだ任侠ものになっていて、とても良かった。

ラスト、同志会と日本の並んだ旗に血がつくシーンになかなかメッセージ性を感じました。
村田英雄の王将が流れるシーンが結末を考えるとグッとくる

明日は東京に 出て行くからは
なにがなんでも 勝たねばならぬ
空に灯がつく 通天閣に
おれの闘志が また燃える

吹けば飛ぶよな 将棋の駒に
賭けた命を 笑わば笑え
うまれ浪花の 八百八橋
月も知ってる 俺らの意気地

真っ当な社会を作るために
鶴田浩二の小指は何本あれば足りるのか
たなか

たなかの感想・評価

5.0
任侠モノにしては妙なエモさがあり中々のヒット、人物の描写が多かったからかな

健さんの目が恐ろしいのと鶴田浩二の顎の演技はいつもイイですね
指詰めのシーンが唐突にカッコよかったりラストの鏡がトンでもないことになってたり、実験精神が感じられたのも良かった

出色は常男の殴り込みシーンでの鶴田浩二のてんぱりっぷりだと思います笑

金子信雄はちっさくなってもあの感じなんだなあ笑
akrutm

akrutmの感想・評価

4.0
CSで放送していたので何気なく見ているうちに、引き込まれて最後まで見てしまった映画。暴力団による全国的な政治結社の理事選をめぐる関西2団体の攻防を背景に、異なる会派に属しているが義兄弟の契りを結んでいる二人の組長の義理人情を描いている。この当時の東映のスター俳優である鶴田浩二と高倉健が義兄弟を演じており、特に、理事選で対立している自分の所属する会派の会長と義兄弟の狭間で葛藤する組長役の鶴田浩二の演技が見どころ。さすが大スターの貫禄十分である。

任侠・ヤクザ映画自体は好きではないが、この映画で描かれていることはヤクザ社会に特有なことではなく、例えば『白い巨塔』のように、ある地位をめぐって争うというどの世界でも見られる普遍的な内容であることと、鶴田浩二と高倉健の演技のおかげで楽しんで見ることができた。この頃の高倉健の目力は何とも形容しがたい凄みがある。ヤクザしか演じられないことに危機感を持った高倉健が東映から独立した後の演技とは明らかに違うことを考えると、目だけで演技できる彼の凄さが再認識できる。

ちなみに、他のレビューでも書かれているように、タイトルは内容を表していません。賭場のシーンは最初と最後に出てきますが、博打は全く本筋ではありません。理事選の始まりと終わりを象徴するシーンとして賭場が使われているという意味でのタイトルなのかもしれないけど。
これ題名に偽りが…
賭場はあんまり関係ないです
中身は政治結社を作ろうと目論む暴力団のゴタゴタです
題材は実録ものっぽいですが
まだ任侠映画の時代
いまいち盛り上がらず独特なのんびり感と映像美で描かれています
iwapuuuu

iwapuuuuの感想・評価

4.0
あまり評価が高くない本作ですが、同じ日に鑑賞した“熱い・男くさい”と高評価されている、某香港映画の期待外れ感もあり、個人的に高評価になっちゃった。

山本麟一・高倉健の死に様、悪役達の死の間際の足掻き振りを見よ!こっちのほうがずっと奥深く、泣ける!

このレビューはネタバレを含みます

題名詐欺!安部徹が高倉健にお前はまだ若くて貫禄がないというシーンがあるのだけど、どこがだよと言いたくなるほど高倉健が貫禄ありまくりで怖い。

このレビューはネタバレを含みます

『総長賭博』と構成が似ているような印象。新時代に適応する為全国の博徒を組織し政治に食い込んで利権を漁ろうとする菊村(金子信雄)と、昔気質の任侠道を貫きながらも実はそんなものは虚妄だったことを死の間際に悟る五木(鶴田浩二)。阿部徹のもがき苦しみながら死んでゆく演技が見事。 
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.0
博打で決着つけるやつかと思ったけど違ってパターンといえばパターンだけど緊張感あってよかった。
小山さんがしっとりしてて良い。
オープニングタイトルとか指詰めるシーンとかのオシャレな感じもっとあればいいのにと思ったけどラストの鏡の演出はどう考えてもおかしい!
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