エリカの人生を間違った人生だとは言いたくない。懸命に生きて、真剣に向き合い、争い、切望した。頭おかしいで済ませたくない、そんなことを思った作品。
有名な作品で観たかったのだけど、ようやく鑑賞できた…
ミヒャエル・ハネケやはり好きだ。
母親のおかげで歪んだ娘、というテーマを描きつつも、それによって若い男に狂い狂わされたり、嫉妬が生徒を傷つけたり、人間としての本性までもありのまま表現されていた。
あ…
教師の私は、主人公エリカの規律が保たれた一貫した指導に感情移入するところから始まる。
程なくして、エリカの生活が描かれて行く中で違和感が生まれる。
物語が進んでいくにつれ、その違和感は確信的なもの…