空かける花嫁の作品情報・感想・評価

空かける花嫁1959年製作の映画)

製作国:

上映時間:75分

3.8

「空かける花嫁」に投稿された感想・評価

有馬さん目当てだったけど、志村喬の面白さにやられてしまった。初めは口うるさくて嫌なじいさんなのに最後はかわいくなる。

「女優 有馬稲子」@シネマヴェーラ渋谷
志村喬のお小言吝嗇爺っぷりが度を超していて従業員に給与を渡す際にもっと節約しろだの太り過ぎだから健康のために痩せろ(か、関係ない!)だのいらん一言を必ず付け足すのだからひどいがそれはまだいい方で一番すごかったのは家に電話をかけてきた娘(有馬稲子)の隣人に「なんでもないのに電話をするな!電話代を節約しろ!」すごい(爆笑)

その他、飲食代を請求するバーテンとの値切りそろばん会計バトルなど志村喬が面白いところを貪欲に持っていってしまうので心なしか有馬稲子も萎縮気味。有馬稲子のフランス留学をきっかけに家庭内コンゲームが勃発するのであるがこれ有馬稲子に勝ち目あるか…と不安になっていたところに待ち受けていたえええ!なラストにひっくり返る。

あとインテリアとかファッションがオシャレでとても良かったです。静物画みたいに配置された果物、ステンドグラス、
丸山明宏シャンソンショー、有馬稲子の役名が「まるめ」で住んでるアパートがつぐみ荘。かわいい。
浅草の景観をパリに見立てるとか粋よね。浅草モンパルナスだ。
笑ったー!!!
志村喬万歳!!!!!
孫娘を溺愛する頑固な老人が最高!
でもやり過ぎてないからなんだか見心地がいい。
出演者みんななんだけど、必要以上のことをやらないから、
観ていて疲れない!
ちゃんと物語に沿った、役の役割を果たしているだけ。
品のいいコメディーだなー。
最後まで心地よく魅せてくれる。
浪花千栄子もさすが!!
そして可愛い有馬稲子!!!
登場するだけで微笑んでいる自分がいる。
フランス留学が決まったヒロイン(有馬稲子)、それに反対する祖父(志村喬)は何とか思いとどまらせるためあれこれと画策する
そして孫娘が気があると察して劇作家の男(高橋貞二)を使っての作戦を思い立つ
浅草の下町を舞台に松竹カラーでおくるラブコメ作品

志村喬演じるケチで老獪なおじいちゃんが楽しい、かわいい孫娘を離したくなくて奔走する姿が良い
一方有馬稲子演じる孫娘も実はフランス行きに乗り気じゃない
未だ家業を支配する頑固ジジイでも可愛い孫の頼みなら聞き入れるだろうと、フランス留学をエサに改革を企てる
つまりは祖父と孫娘の化かし合いみたいな感じなんだけど、それがちょっと行きすぎちゃって孫娘が立腹して、こうなったら断然フランス行っちゃう!って感じて最後まで行っちゃうのか取りやめるのかで二転三転的なドラマを繰り広げる

フランス留学に行かせなくないのは孫のかわいさ、寂しさもあるんだけど
その将来、女の幸せを考えた時に結婚して子供を産んでってのが一番って考えが多数派の時代らしく、周りはもちろん本人もそう考えてるってのが結構ポイントかなと
言っちゃえば家庭に入るんだから勉強は必要ない、その為にかかるお金も無駄的な
さらに言うと3年も留学したら結婚の適齢期が過ぎちゃう的な当時の状況

今こういう台詞言わせたら色々うるさいだろうなーとか考えた、そんな時代もあったねと寛容な心で流すべし、だって大多数がそう思ってそれが良かれと思ってることなんだから、この時代ではあながち間違ってないことなんでしょう