正義を気取った主人公の暴力が何の役にも立たないばかりか周囲の人を不幸にするだけという物語の果てに、「正義を気取った悪」の究極である核兵器が出てくるというアイデアにまず驚嘆。
被害者に見えた人が…
キッスで殺せ!
邦題の意味はよくわからないが、
とにかくすごい自信だ。
何かもうね、
アルドリッチ天才では?
と思うくらい出だしからいろいろ神。
下から読んでくオープニングロールに始まり…
あのアトミックカフェやラジウムガールズな当時のアメリカ人の核狂騒を戯画したのか。肉体のみならず思想まで放射脳に汚染されまくった謎の原子力カルト集団が登場する映画。まじで原子銃や小型原子爆弾で武装して…
>>続きを読む「三つ数えろ」など、アメリカの探偵ものって事件の辻褄よりテンポを重要視している映画が多い気がする。この「キッスを殺せ」もそうだけど、ただ他の映画と違うところは主人公のハマーが捜査する事件の重要なもの…
>>続きを読むアルドリッジ作品としてではなく、「マイク・ハマーものの映画化」としての側面からレビューしてる人があまりいないので、そっちの方から。
「おお、マイク・ハマーだぜ!」と期待して観るとかなりガックリくる…
主人公は私立探偵。
冒頭、車を走らせていると女が行く手を遮り、乗せたことから事件に巻き込まれる。
最後は素人に対してもひたすら暴力に訴えて思っている方向へ持っていこうとする嫌な主人公。
焦り過ぎで…
冒頭で謎の女が鬼気迫る顔で走ってくる暗闇のショット!超かっこいい。すごい。
冒頭に全て真相が集約されていてそれを解明していく私立探偵のハマー。夜の街中を歩きながら男に尾行されている横移動とか超決まっ…
予期する間もなくぶち抜かれた、ぶち抜いた作品でした。
序盤は闇の中を走るが如く、作品はクールに進むのですが、途中から、本当にいつの間にかあらぬ方向に作品がぶっ飛びます。
ただもちろん飽きさせるもので…
サスペンスかと思ったら途中から急にSFになってぎゃふん。
顔に影がかかってもうほとんど表情がわからないシーンとか、ばたばた人が死んでいくのに表情ひとつ変えない主人公とか、面白くはあったけど。タイトル…