殺し屋ネルソンの作品情報・感想・評価

「殺し屋ネルソン」に投稿された感想・評価

mat9215

mat9215の感想・評価

3.5
YouTubeで鑑賞。しょぼい映像と音声で観ても、切れの良い演出に目を見張る。そして、ショートボブのキャロリン・ジョーンズにねっとりと惚れられる小男にかすかに嫉妬する。
muscle

muscleの感想・評価

-
1日で撮られたラスト。別々の場所をアクション(銃弾や投擲で)で繋ぐことってかなりドンシーゲルなのかな。あの公園の自主映画感に震える。どう考えても腕が短いミッキールーニーのアクション。しっかしキャロリン・ジョーンズのワンピースマジでキュートだ……。10代後半にも見えるゴスな目つきなのにこの時27歳なんだ…。
『群像』5月号の新連載「ショットとは何か」で蓮實重彦が言及していたため鑑賞。『ヒッチハイカー』や『その女を殺せ』が誰にでも見られるというこのご時世に(おそらくコズミック出版の10枚組で見れるということ)『殺し屋ネルソン』が見られないなんてと嘆いていたが、YouTubeで見れる。
蓮實重彦も言及しているネルソンが出所して撞球場で妻と再会し、視線を交わし合うシーンが素晴らしい。ネルソンが3人組を階段で襲撃する縦の空間把握も素晴らしいが、追跡のカーアクションには驚いた。短いショットの連続も車脇の近接ショットも当時の機材状況上できないが、車を真正面から捉えるスクリーンプロセスのショットとやや遠くから車を捉えるロングショットだけでアクションを組み立てている。脱帽。
cinemaQ

cinemaQの感想・評価

5.0
すごいな。キスした次のカットで死亡してるデリンジャーとか。
暴力描写のキレ味が凄まじい。
ラストシーンのカッコよさ、何これ。
ラストに神がかった同じアクションの反復と突然のジャンプカットが一つのシーンの中で起こる離れ業の編集が炸裂する。あらゆる人の殺し方を追求してきた映画の中でも最高峰のフィルムノワール。死ぬことはわかってるのに、足掻き続ける男と見守る女に泣く。映画の中の時間は実人生以上に濃密な人生がある。
mira

miraの感想・評価

5.0
乾いた暴力の目白押し。殺しのスペシャリスト。何より男と女が出会った瞬間のアップにやられる。そしてそのまま隣の部屋に行き接吻に雪崩れ込む。そして二度の情事は扉の開閉とともに止められる。
ベビーフェイスのギャング。上から見下ろすことは死に至る原理に他ならない。ベビーフェイスギリスの死はその意味で冒頭で上から下への射撃している以上、決まっていたということである。決まっている死へと淡々と進んでいく逃走劇。彼は無自覚にも逃走し続け、殺し屋ネルソン(情婦)に仕留められるのだ。
イワシ

イワシの感想・評価

5.0
凄い。ギャング映画なのだから、経済的な編集による素早い語り口は必須なんだろう。ただそれによって浮かび上がるものは暴力ではなく、死である。それも厳然とした避けようのない、宿命としての死。デリンジャーの死を報じる新聞、墓石、ネルソンの小さな体。奔放に脚色してあるにも関わらず、これらの要素が、「すでに起こりえた動かしようのない厳然たる事実」として生々しく、映画のなかに転がっている。“ビッグ・マン”を憎んできたネルソンが、自分より小さい者に銃口を向けたとき(『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』のジェームズ・コバーンは鏡を撃ち抜いた)、彼はどこかで自らの死を受け入れたのではないだろうか。