キッスで殺せ!の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「キッスで殺せ!」に投稿された感想・評価

「観たくて観たくて堪らない映画」というのはあるもので、これもその1つだった。
ロバート・アルドリッチ監督の伝説的作品…。
観てみると、もんの凄い展開と壮絶なラスト。一回観ただけで、この映画は忘れられぬ作品となった。

夜のハイウェイをトレンチコート着た女性が裸足で走る。なかなかヒッチハイクできない女性は両手を挙げて車を止める。その車は私立探偵マイク・ハマー(ラルフ・ミーカー)の自動車だった。マイクは仕方なく女性を乗せるが、二人の車は謎の男達に襲われて、女性は殺される。マイクと女性の死体を車に乗せて、崖から落とされるがマイクは助かる。
そして、マイクは女性が言っていた「私をバス停で降ろしたら、私のことを忘れて!でも、そうでなければ思い出して!」という言葉のとおり、『謎』を追い始めるのだが、次々と関わった人が殺されていき………。

この映画、観ているこちらも、何故こんなに次々といろんな人が殺されるのか?という疑問が頭に浮かんだまま観続けることになる。
しかし、集団拉致・暴行・殺人・陽気な言葉(ババブーン!など)・拘束男に自白剤・謎の物体などなど多くの事が盛りだくさんに詰め込まれていて、一瞬たりとも眼が離せない。

『太陽を盗んだ男』や『地獄の黙示録』のようなクライマックスも素晴らしい!
(※ ネタバレになるので詳しくは記載せず…)

今回、廃盤DVDを定価以下で購入しての鑑賞。
販売DVDには特典映像として「もうひとつのエンディング」も収録されている。

ロバート・アルドリッチ監督による映画史に残る傑作!
のん

のんの感想・評価

3.5

「50年代を代表する究極のカルト映画 
ロバート・アルドリッチによる傑作フィルム・ノワール 」とのことで初鑑賞。


私立探偵マイク・ハマーが、路上でヒッチハイクをしてる女を車に乗せたことから事件が展開。女共々殺されかけるも生還したマイクは、単独捜査に乗り出すが………。




探偵マイク・ハマー演じるラルフ・ミーカーがタブでクール。キス、暴力、キス、暴力で事件に迫って行くのだけれど、行き着いた謎にびっくり。驚きました。
構成が散漫でいくらカルトムービーといってもこれではB級の域を出ないだろうしアルドリッチ監督の中でも「地雷」に限りなく近い作品だろう。このサイトでの高評価が良く分からん。

どうも探偵マイク・ハマーを演じるラルフ・ミーカーの影の薄さが気になる。せめてロバート・ミッチャム並みの名優を起用して欲しいところ。

ラストはある意味狂気スレスレだが、全体的にそこまで凄い映画か?と首を傾げざるを得ない。これならデヴィッド・リンチ『ロスト・ハイウェイ』の方が遥かに完成度は上だよ。😔
台詞がいちいち詩的でにやにやしちゃうね。ヒッチコックとリンチを混ぜた感じ??女性がみんな綺麗!とにかく変な映画!!!

「開けるな」って言われるほど開けたくなる。

ノワール感が堪らない。
「バス停に着いたら、私を忘れて。もし着かなければ……、私の事を忘れないで。」
町山智浩の「一度は観ておけこの映画」でも紹介されている今作品。ミッキー・スピレイン原作の探偵小説マイク・ハマーシリーズの『燃える接吻を』を映画化したサスペンスタッチのフィルム・ノワール。

Instagramのフォロワーさんからお借りして鑑賞しましたが、噂にたがわず、いやそれ以上にオープニングから強烈でした。始まってすぐに道路の真ん中に飛び出してきて車を急停車させる女に目を奪われ、女の残した「私を忘れないで(リメンバー・ミー)」の意味深な言葉で既に只事ではないことを知らされる。その後、いろんな女との出会い、背後の組織らしき存在、何度も彼の周辺で異変が起こる。そして、ミステリアスにストーリーが進んでいく中で、あの強烈なラストシーン。なるほどカルト映画として名高いこの映画、これはノワール映画ファンにはたまらない作品です。題名が洒落ているのもグッドです(^_-)-☆。
Ricola

Ricolaの感想・評価

3.7
タイトルからもうインパクト大で、しかし内容もそれにひけをとらないものだった。

嫌な予感がずっと頭にまとわりつくような映画だった…。
しかし、それが快感になっていく。
そういう意味でサスペンスとして傑作なのかも。

構成が工夫されているおかげで、ずっと正解がわからぬままひきこまれる。


その当時にしてはバイオレンスで直接的な表現は今観ても衝撃的で、B級感漂うのにきちっとまとまるのが良い。
増村保造『黒の超特急』と並んで、断末魔映画。
断末魔の悲鳴が燃えさかる炎の音と合わさった末に、全く何の音か分からない不気味な音へと変化するさまが凄まじい。音だけで阿鼻叫喚の事態だということが伝わってしまう。

それにしても色々と過剰なところが良い。敵が階段を落ちる、その階段の途方もない長さ。爆発の回数の多さ。
B級映画的側面と、それでいて断片を切ることのない安心感たるや。

足元への意識が効率的な語りへと昇華され、扉や階段といった装置でいとも簡単に恐怖の演出を施す。なにかをナメては俯瞰気味なアングルを用い、おちょくるようにカメラを傾けて見せる。

ディゾルブが良い塩梅にカットとカットの余韻を楽しませてくれる。
運転の撮り方とシャープなモノクロ。シルバーレイクもっと嫌いになった
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