娘を殺された男。人を殺しても何も感じず、空っぽになる。復讐しても空っぽは変わらない。
娘を亡くした苦痛を妻のようにはっきりと引きずるわけでもなく、何もなかったかのように続いていく男の人生こそが苦痛…
前作『蛇の道』から続けて視聴。前作の時点で既に結構やられてたんだけど、それを遥かに上回るシュールさ、というより完全なる虚無を映しだしていて、こんなことやっていいのかと只々唖然としてしまった。
だから…
ええ〜…。
蛇の道が普通におもろかったから見たんだけど!何これ!
最後奥さんが嘔吐してるのは何??
寺島進は何!?
一連の出来事は全部悪い夢だったのかしら。
奥さんは娘の出来事から立ち直っておらず…
さすがに誰がどうみても北野武すぎるけど、何も知らないで観たとしても黒沢清が北野武をやった映画かなと思うとおもう。
日常と殺しがシームレスに接続して、ルーチンワークのような慣れや感情の麻痺がある。そ…