エリック・ロメール監督『モード家の一夜』(1968)
DVDにて鑑賞。
ロメール「六つの教訓語」シリーズの第3作で、
2人の女との交信の中でひとつの運命を知覚する男の物語。
時代背景に一夫一婦制…
会話劇で最も重要なのは、会話の内容ではなく編集とテンポなのであるという事を教えてくれる傑作。「しとやかな獣」の鑑賞後に近い感覚を覚える。
6部作の前作である「コレクションする女」のねっとりとしたフェ…
ミサに参列する者たちが一斉に祈りの言葉を口にする中でフランソワーズの横顔を見せる前に、まず彼女の声だけが集団から独立して聴こえてくるのが良い。大きめに録音/整音するのではなく、フレーム単位で少し声を…
>>続きを読むジャン=ルイ・トランティニャンがフランス人としては珍しい内向的な役どころで、友人の別れた妻であるフランソワーズ・ファビアンと成り行きで二人きりで一夜を共にすることになるのだが、思い切りが悪過ぎる上に…
>>続きを読むロメールの物語、大半が偶然から始まるのが彼の思想を表している気がするな…
パスカルの話しかり、どれだけ宗教哲学の教養を深めても超越的な意思には抗えないのです…
いつも通り物語の半分以上が会話劇で、…