墓場なき野郎どもの作品情報・感想・評価

「墓場なき野郎ども」に投稿された感想・評価

山田宏一さんの本を読んでいると、どんどん深みにはまって行き水面から出られなくなる程だ😂

この『墓場なき野郎ども』は、クロード・ソーテ監督がジョゼ・ジョバンニ(言わずと知れた暗黒街出身の小説家)の原作を映画化した1959年のフレンチノワールです。

クロード・ソーテと言えば『友情』という、4人の男と妻たちの日常を描いた愛すべき映画がある。
ジョゼ・ジョバンニは『友情』に見る日常、リアリティを絶賛していたという。そして、自分も‘やくざ’の日常を描いて行きたいと。

リノ・ヴァンチュラが、実在した人物を演じたが、孤独に苦悩する姿に胸が痛んだ。

ベルモンドは『勝手にしやがれ』と同じ年にこれを撮ったということになるが、どこかヒョウキンで憎めないキャラクターは既に確立していた!
めちゃくちゃ良かった!

自分の中に腐脳が収納されているせいか無償に奉仕される男の友情に男色的な臭いを嗅ぎ付けてしまう。
全体的な腐臭の色気。屍肉の腐、男色の腐。

冴えない落ちぶれたオジ様ギャングの逃走劇。
逃げれば逃げるだけ死体は増え、事態は深刻化し、袋小路へと誘われる。
孤立無援の孤独の中に幽かな光として差し込んでるのが子どもたちなのも良い。

男の哀愁が漂い、父親の愛情が溢れ、絶望的な現状へと跳ね返る哀切が暗く眩しい。

何のための逃亡だったんだと言いたくなる哀しみしかない呆気なくも素っ気ないラストまで痺れました。

フィルム・ノワールを殆ど見たことなかったので、これを手掛かりに色んなものを見てみたいと思わされるぐらいには魅力的な力ある映画だったと思います。
pier

pierの感想・評価

4.2
孤立無援のリノ・ヴァンチュラと、彼に手を差し伸べるベルモンドとの男の友情。
この時期の2人は特に格好良い。
tac

tacの感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます

唯一、ジャン・ポール・ベルモンドだけが最後まで良いヤツ。
くっそカッコええ。