大人になってさらによくわかる。この映画の怖さ、悲しい。
全部が全部嫌な方向に進んでいくの…観てられない。観てられないけどそれをまた死後の清太が見て耳を塞ぐなりする…むり!!!
一周回って、どうしろ…
灯っては消えていくもの。火垂る、焼夷弾、ドロップ、桜の花びら、お米、観艦式の明かりと花火、清太と節子。
映画が始まるとき、清太は灯るようにこちらを見て現れる。彼の一度の瞬きが彼のまなざしを一層際立た…
神戸大空襲で戦争孤児になった兄妹
仲が良く、兄は懸命に妹の面倒を見るのだが…
妹が病気になっても、泥棒して捕まっても、親戚を頼らなかった兄の意地が悔やまれた
もしかしたら、父親が帰還するかも知れない…
© 野坂昭如/新潮社, 1988